〈特集図書展示No.17〉文学院 メンバー著書紹介

書香の森・特集展示の更新を行いました。今回は今年度4月から新たに文学院・文学研究院のメンバーに加わった教員の著書を紹介します。

  • 展示期間: 2019年10月15日(火)〜2020年1月10日(金)

展示図書リスト

  • ヘラジカの贈り物
    北方狩猟民カスカと動物の自然誌 web書香の森
    山口 未花子 著 春風社 2010年
    〈教員コメント〉筆者がカナダ北方の先住民カスカの人々とともに暮らし、狩猟を学んだ経験から書かれた自然誌。資源としての動物に強く依存し、多くの動物を獲ってきた人々は動物に日々感謝し、尊敬し、時に畏れながら暮らしていた。動物との密接な関係を背景に生成したカスカのユニークな動物文化について明らかにした一冊。
  • 犬からみた人類史 web書香の森
    大石 高典・近藤 祉秋・池田 光穂 共編 勉誠出版 2019年
    〈教員コメント〉イヌとヒトの関係に関して、文化人類学、民俗学、歴史学、動物行動学、遺伝学といった様々な分野から最新知見をもとに切り込んだマルチスピーシーズ研究の論集です。狩猟に関心ある方、ぜひ手にとってみてください!
  • 「もの」と交易の古代北方史
    奈良・平安日本と北海道・アイヌ →web書香の森
    蓑島 栄紀 著 勉誠出版 2015年
    〈教員コメント〉古代北海道・アイヌ社会の生み出すさまざまな特産品は、近隣の王権・国家の支配者たちに渇望され、広い範囲を行き交った。各種の「もの」と交易の実態に迫り、ユーラシア東方の歴史のなかで北方史・アイヌ史の位置づけを考える。
  • 博物館の歴史・理論・実践
    1 博物館という問い/2 博物館を動かす/3 挑戦する博物館 →web書香の森 (1) (2) (3)
    今村 信隆 編 藝術学舎 2017年(1)(2)、2018年(3)
    〈教員コメント〉ミュージアムの学芸員を目指す方や、関心がある方のために、入門書としてつくった本です。現役学芸員や第一線で活躍する大学の先生方など、3巻を通じて、25人の執筆者の方にご参加いただきました。

  • 映画の胎動
    一九一〇年代の比較映画史 web書香の森
    小川 佐和子 著 人文書院 2016年
    〈教員コメント〉「芸術」としての映画が興隆した1910年代。映画史のベル・エポック期に演劇、オペラ、美術、文学など他の芸術ジャンルとせめぎあいながら、映画は自らの固有性をどのように模索していったのか。「映画」という新たな形式へ。世紀転換期からモダニズムにおける映画と芸術の交流に迫る。
  • 日本人が知りたいロシア人の当たり前
    ロシア語リーディング

    加藤 栄一[監修] 光井 明日香、菅井 健太、グリゴリー・ミソチコ、エレオノーラ・サブリナ 著
    三修社 2019年
    〈教員コメント〉本書は、ロシア語初級文法の知識をお持ちの読者を対象に、50のテーマと100の質問を通じて、ロシア語圏の日常生活・社会・文化について知ることに主眼を置いたリーディング教材です。ロシア語を全く理解できない方でも、日本語部分だけに目を通していただければ、異文化理解に役立つ情報を得ることができるように配慮しています。
  • 長良ぶどう発達史
    林 琢也 編著 長良ぶどう部会・記念誌出版実行委員会 2013年
    〈教員コメント〉大正期より開始された岐阜市長良地区のぶどう栽培について、その時々の状況に合わせた経営内容を選択し、実践してきた生産者の適応戦略に注目し、関係者への悉皆調査をもとに整理した。研究者と農家、農協、行政、地元企業の連携・協働による成果。