内容紹介
筆者がカナダ北方の先住民カスカの人々とともに暮らし、狩猟を学んだ経験から書かれた自然誌。資源としての動物に強く依存し、多くの動物を獲ってきた人々は動物に日々感謝し、尊敬し、時に畏れながら暮らしていた。動物との密接な関係を背景に生成したカスカのユニークな動物文化について明らかにした一冊。
著者からのコメント
私が北大の博士課程に在籍していた際に行った研究の成果をまとめた一冊です。2005年に調査を始めた当初は、元気に森へ出かけていた古老たちのほとんどはすでにこの世を去ってしまい、膨大な知識や技術がそれとともに失われようとしていますが、少しでもこうした形で書き留めることができたのは幸いでした。フィールド調査ならではの写真や図なども豊富に掲載されていますし、表紙の絵と装丁も素晴らしいのでまずは手に取ってぱらぱらとめくっていただければと思います。
外部リンク
〔出版社〕春風社の紹介ページ