哲学文化学コース
Philosophy and Cultural Studies

人間の精神と、その営みの本質に迫る。

哲学、倫理学、宗教学、インド哲学・仏教学、芸術学、博物館学に関するカリキュラムを含んでいます。知ること、存在することを根源から問い直すとともに、人間はいかに生きるべきかを考究し、さらに人間の営みの具体的な結果としての文化現象を探求します。

コースの授業例
古典から現代までの文献を講読して思想と文化についてとことん考え抜く一週間。

プラトン、デカルト、カントなど西洋哲学史の基礎文献を読む。学生の問題提起によって議論が発展することも。[哲学演習]
宗教学の欧文文献を講読。少人数の演習では学生も積極的に発言する。[宗教学演習]
画像資料も活用しながら、美術作品を宗教・歴史・社会的文脈から考察。[芸術学]
この2単位を含め、所定の19単位を修得し卒業すると学芸員資格がとれる。[博物館概論]

担当研究室

哲学倫理学研究室

長い歴史をもつ哲学・倫理学の知を学ぶと共に、現代世界に差し迫った思想的諸問題について考えていきます。

研究室・教員
  • 蔵田 伸雄 教授 KURATA Nobuo
    研究分野: 応用倫理学、現代英米倫理学、西洋近現代哲学(特にカント)
  • 田口 茂 教授 TAGUCHI Shigeru
    研究分野: 西洋近現代哲学(特に現象学)、意識の学際的研究、日本哲学
  • 千葉 惠 特任教授 CHIBA Kei
    研究分野: ギリシア哲学、信の哲学
  • 近藤 智彦 准教授 KONDO Tomohiko
    研究分野: 古代ギリシア・ローマ哲学、倫理学
  • 佐野 勝彦 准教授 SANO Katsuhiko
    研究分野: 非古典論理、哲学的論理学
  • 村松 正隆 准教授 MURAMATSU Masataka
    研究分野: 近現代フランス哲学、近現代倫理学
  • 野村 恭史 助教 NOMURA Yasushi
    研究分野: 現代分析哲学(特にウィトゲンシュタインの哲学)
卒業論文テーマ例
  • 自律に関する考察-関係的自律の検討および生命倫理学への接続-
  • ピュロン主義者は整合的に生きられるか
  • バタイユと文学-バタイユにおける内的体験と詩-
  • 自己決定という観点からの代理出産可否の検討
  • Floridiの情報的構造実在論における存在論的コミットメント
  • 自己愛について
  • ロボットの道徳的行為者性について-ロボット共生社会のあり方を考える-
  • アウグスティヌスの言語理論
  • 和辻哲郎の全体性の概念
  • フッサール現象学における道徳への問い

宗教学インド哲学研究室

新約聖書学、宗教学、死生学、仏教学などに関連する事柄について深く学ぶことができます。

研究室・教員
  • 佐々木 啓 教授 SASAKI Kei
    研究分野: 新約聖書学、宗教学
  • 林寺 正俊 准教授 HAYASHIDERA Shoshun
    研究分野: 仏教学、仏教思想史
  • 宮嶋 俊一 准教授 MIYAJIMA Shunichi
    研究分野: 宗教学、死生学
卒業論文テーマ例
  • スピリチュアリティから見る現代の宗教性
  • 清沢満之の思想
  • 龍樹『中論』の研究
  • ヒュームの宗教論
  • 現代における巡礼の聖俗二元論的考察
  • 神仏習合の研究―『麗気記』と『倭姫命世記』を中心として-

芸術学研究室

ひとつの芸術作品に織り込まれている思想、歴史、他者との関係、個人の心情など多様な要素を読解することが芸術学の課題です。

研究室・教員
  • 北村 清彦 教授 KITAMURA Kiyohiko
    研究分野: 芸術解釈学、環境美学、ヨネ・ノグチの美学
  • 谷古宇 尚 教授 YAKOU Hisashi
    研究分野: 西洋美術史(イタリア美術史)
  • 浅沼 敬子 准教授 ASANUMA Keiko
    研究分野: 現代美術史
卒業論文テーマ例
  • ナスカ文化の土器における図像「人間型の神話的存在」の変遷とその意味の変化について
  • 浦上玉堂に対する評価の変遷
  • フランティシェク・クプカの創造
  • コム デ ギャルソンの空間デザイン
  • 奈良美智作品における人形の意味
  • オディロン・ルドン作 フォンフロワド修道院図書室装飾画についての一考察

博物館学研究室

ミュージアム(博物館・美術館・動植物園など)の歴史とあるべき姿を、コレクションとマネジメントの調査から探求して行きます。

研究室・教員
  • 佐々木 亨 教授 SASAKI Toru
    研究分野: 博物館学、文化人類学
  • 鈴木 幸人 准教授 SUZUKI Yukito
    研究分野: 日本美術史、博物館学
  • 今村 信隆 特任准教授 IMAMURA Nobutaka
    研究分野: 美術批評史、博物館学
卒業論文テーマ例
  • 絵金の芝居絵屏風についての考察
  • フォントが展示解説パネルの文章に及ぼす影響に関する研究-可読性と判読性を基準に-
  • アイヌ文化展示における共同作業の現状と今後の課題
  • アイヌ民族に関する法律の変遷と新たな法律に求められる方向性について―海外先住民における事例と比較して―
研究室ウェブサイト

教員から

生の営みの源泉に触れる ― 太古から連綿と続く文化の宇宙へ
哲学倫理学研究室 田口 茂 教授

思想・宗教・芸術などというと、「食っていく」ことからは最も縁遠い分野のようにも思えます。しかし、本当にそうなのでしょうか。むしろ、これらのものこそ、私たちが「生きていく」ためのよすがなのではないでしょうか。「思想などいらない」というのもまた思想です。どん底の状態で、芸術や宗教や哲学に「生かされた」という経験をもつ人は枚挙に暇がありません。歴史上無数の人たちを「生かして」きたこれらの営みに、大学時代の貴重な一時期を捧げてみませんか。何らかの意味と程度において、これからの一生の糧になることは間違いないでしょう。