プラスミュージアムプログラム
プログラム概要

博物館、「博」は+でできている。

ミュージアムに求められる役割は、近年、ますます多様になってきています。
資料の収集・保存・活用といった従来の仕事が今日でも重要であることはもちろんですが、さらに、観光の振興や地域の活性化、街並みや地域コミュニティの再生といった課題に、ミュージアムが積極的に貢献する事例が着実に増えてきました。また、人びとの幸福や健康・福祉、社会包摂、持続可能な社会の実現といったさまざまなキーワードも、ミュージアムの新たな役割として注目を集めています。

北海道大学「プラス・ミュージアム・プログラム」は、わたしたちを取り巻くこうしたさまざまな課題に、ミュージアムならではのやり方でアプローチする方法を学ぶ3年間のリカレント教育プログラムです。これまで、全国各地から多くの方に参加していただきながら、さまざまな問題にミュージアムをプラスしていくことの可能性を探ってきました。

@plusmprogramで情報発信中

 

このような方の受講をお待ちしています

  • 学芸員、エデュケーター等のミュージアムの専門職員
  • 図書館、劇場、ホールなどの文化施設の職員
  • 自治体、NPO、企業で地域や市民連携施策や事業を担当する職員・スタッフ
  • 地域の課題解決に取り組みたい方

2024年度カリキュラム

2024年度は3本のシンポジウム5本の「となりのしばふ」シリーズを実施します。ミュージアムがもつ「専門知」と多様な分野が出会い、対話することの可能性を考えます。

    シンポジウム となりのしばふシリーズ
2024年 8月 3日
キックオフシンポジウム
 
9月   7日 【シリーズ1】
  29日 【シリーズ2】
10月 20日
シンポジウム2
 
11月   9日 【シリーズ3】
  16日 【シリーズ4】
12月    1日 【シリーズ5】
2025年 1月    
2月 2日
クロージングシンポジウム
 

※このほか、オンデマンド形式で配信する特論も予定中。

シンポジウム

【1】2024年度キックオフシンポジウム
専門知の分解・組み立て:いま、ミュージアムに問われる編集力
ミュージアムの「専門知」をどのように「編集」し、人びとに「伝達」することができるか、その可能性と課題について検討します。

日時: 2024年8月3日(土) 13:00〜17:00
会場: 北海道大学総合博物館 知の交流ホール
※Zoomによるオンライン配信あり

■基調講演
・髙柳 雄一(多摩六都科学館 館長)

■パネリスト
・矢野 真志(面河山岳博物館 学芸員)
・石渡 一人(別海町郷土資料館 副館長・学芸員)
・久井 貴世(北海道大学文学研究院 准教授)

■司会・コーディネーター
・卓 彦伶(北海道大学文学研究院 講師)

 

【2】シンポジウム
真面目で楽しい、専門知の世界
専門性をとことん突き詰めることで、ミュージアムとしての魅力を高めている事例をご紹介!お堅い内容でもやわらかく解きほぐす、ミュージアムという場の力を考えます。

日時: 2024年10月20日(日) 13:00〜17:00
会場: 北海道大学理学部5号館 大講堂
※Zoomによるオンライン配信あり

■パネリスト
・井上 毅(明石市立天文科学館 館長)
・若月 元樹(むろと廃校水族館 館長)
・北野 伸雄(磐田市竜洋昆虫自然観察公園)

■司会・コーディネーター
・今村 信隆(北海道大学文学研究院 准教授)

【3】クロージングシンポジウム
ミュージアムを「つづける」ということ
「つづける」は、「はじめる」よりも難しい?ミュージアムやその活動を「つづける」とはどういうことなのか。現場の学芸員の視点とともに、考えます。

日時: 2025年2月2日(日) 13:00〜17:00
会場: 北海道大学学術交流会館 小講堂
※Zoomによるオンライン配信あり

■パネリスト
・山口 一樹(夕張市教育委員会 学芸員・社会教育主事)
・渋谷 美月(北海道博物館 学芸員)
・神田 いずみ(岩見沢郷土科学館 学芸員)
・角川 咲江(東近江市文化スポーツ部博物館構想推進課 参事、西堀栄三郎記念探検の殿堂 館長)

■司会・コーディネーター
・佐々木 亨(北海道大学文学研究院 特任教授)
・今村 信隆(北海道大学文学研究院 准教授)

となりのしばふシリーズ

ミュージアムとも近しい、さまざまな分野の専門家をお招きし、お話をうかがっていくシリーズです。多彩なジャンルの知見を持ち寄ることで、ミュージアムを問い直すためのヒントを得るとともに、生涯学習社会における学びのあり方をひろく展望していきます。

【1】声が響く、知の森へ ― 世界の図書館事情

日時: 2024年9月7日(土)13:00~16:00
会場: 北海道大学オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」 メインラウンジ
※Zoomによるオンライン配信あり

■講師
・吉田 右子(筑波大学図書館情報メディア系 教授)

■司会・コーディネーター
・今村 信隆(北海道大学文学研究院 准教授)

 

【2】「かわいい」だけじゃない ― 動物園が生き物を通して伝えたいこと

日時: 2024年9月29日(日)13:00~16:00
会場: 北海道大学総合博物館 知の交流ホール
※Zoomによるオンライン配信あり

■講師
・末竹 純(長崎バイオパーク飼育展示課 学芸員)

■司会・コーディネーター
・卓 彦伶(北海道大学文学研究院 講師)

 

【3】本がつくる磁場 ― 惹きつけるキュレーション

日時: 2024年11月9日(土)13:00~16:00
会場: 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟 W201教室
※Zoomによるオンライン配信あり

■講師
・幅 允孝(有限会社BACH 代表、ブックディレクター)

■司会・コーディネーター
・今村 信隆(北海道大学文学研究院 准教授)

 

【4】越境して語り合う ― 札幌市内の文化施設

日時: 2024年11月16日(土)13:00~16:00
会場: 北海道大学オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」 メインラウンジ
※Zoomによるオンライン配信あり

■話題提供
・佐々木 秀彦(アーツカウンシル東京企画部 企画課長)

■パネリスト
・淺野 隆夫
 (札幌市まちづくり政策局政策企画部 プロジェクト担当部長、札幌市中央図書館 調整担当部長)
・松本 桜子
 (札幌文化芸術交流センター SCARTS 事業係長(公益財団法人札幌市芸術文化財団 市民交流プラザ事業部 センター事業課))
・山崎 真実(札幌市博物館活動センター 学芸員、札幌市市民文化局文化部文化振興課 博物館学芸担当課長)

■司会・コーディネーター
・佐々木 亨(北海道大学文学研究院 特任教授)

 

【5】動物保護と文化財保存の専門家が語る未来へのまなざし

日時: 2024年12月1日(日)13:00~16:00
会場: 北海道大学オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」 メインラウンジ
※Zoomによるオンライン配信あり

■講師
・飯間 裕子(釧路市動物園 獣医師)
・高橋 佳久(北海道博物館 学芸員)

■司会・コーディネーター
・卓 彦伶(北海道大学文学研究院 講師)

そのほか、オンデマンド形式で配信する特論も予定中。詳細は、決まり次第本ページ等にて告知いたします。

※諸事情により、プログラムが変更になる場合がございます。プログラム情報は本ページで随時更新していきますので、ご確認ください。

受講料

本事業のすべてのイベントは、無料でご参加いただけます。

参加方法

  • イベントごとに、事前に参加登録をお願いしています。特定の回のみへの参加も歓迎いたします。
  • 各回に参加を希望する方は、各実施日の前々日13時までに参加登録をお済ませ下さい。
  • 各回の約1カ月前から参加募集を開始いたします。
  • 参加登録は、本ページ各イベントの申込フォームへとお進みください。
    ※参加登録は実施日ごとに必要ですが、一度情報を入力してくださった方は、次回以降、お名前・メールアドレスの入力だけでお申し込みが完了します。
    ※各回の参加登録時に記入してくださった情報は、本プログラムの運営のためのみに使用し、プログラム終了後は速やかに廃棄します。
  • Zoomによるオンライン配信を実施するイベントに、オンラインで参加を希望される方には、申し込み後に追って参加用URLをお送りいたします。

インタビュー・シリーズ

「インタビュー・シリーズ Insight on Site 地域とともにあるミュージアムの現場に学ぶ」は日々地域社会のさまざまな主体と「対話」し、地域課題に「寄り添う」北海道各地のミュージアム学芸員およびミュージアムに携わる関係者を対象に、個々の課題やそれに対する取り組みに関する知見を集めていく企画です。

実施報告動画

2023年度

2022年度

お問い合わせ

〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学研究院 内
「プラス・ミュージアム・プログラム」事務局
Mail: plusm@let.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-3017

事業実施体制

主催: 北海道大学文学研究院
共催: 北海道大学総合博物館
助成: 文化庁「令和6年度 大学における文化芸術推進事業」
(事業名「ミュージアムにおける異分野との「対話」と「寄り添い」を通じた人材育成事業」)

最近の公開イベント

2024年

最近のトピック

2023年

関連情報

プログラム統括教員の今村信隆准教授と佐々木亨教授による編著『学芸員がミュージアムを変える! 公共文化施設の地域力』について語る動画。10分〜14分あたりで、このプログラムのコンセプトに関係する内容を話しています。18:15〜19:45あたりで、当時構想中であったプラス・ミュージアム・プログラムについて語られています。