北海道大学大学院文学院には、人文学・人間科学のふたつの専攻に、11講座20研究室が置かれています。いずれも、2年制の修士課程と、3年制の博士後期課程が設けられ、修了に際しては、国際標準の学位である修士と博士の称号が、それぞれ授与されることとなります。
北大文学院の特色は、思想・歴史・文学といった人文学に属する分野と、心理学・社会学・認知科学などの人間科学に属する分野とが、同じ屋根の下で有機的に結びつきつつ研究・教育がおこなわれている、という点でしょう。また、学内の研究施設であるスラブ・ユーラシア研究センターとアイヌ・先住民研究センターに、それぞれ講座(研究室)として教育参画を得ている点も、特色の一つに挙げられます。文理融合を含めた学際的な学びの環境が、ここには整えられています。
20の研究室では、約110名の教員のもとで、約390名の大学院生が、最先端の研究を進めています。文学院では、研究室や専攻、あるいは学院の枠を超えての学びが叶うような、柔軟性のあるカリキュラムが提供されています。入学されるみなさんは、学問的に彩り豊かな環境に、この札幌の地で直接触れ、一線の研究者でもある教員から、丁寧できめ細かな研究指導を受けることができるわけです。
大学院教育は、学知を次世代へ継受発展させ社会への還元に努める研究者の養成とともに、大学院で培った論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力、言語運用能力等を応用し高度な知的作業を行うことによって、社会のさまざまな場で活躍する人材の養成も求められています。北大文学院では、こうした社会の潮流にも鑑み、修士課程に2専攻共通の必修講義科目を開講し、幅広い研究領域の考え方や方法論を身につける機会も提供しています。
四季折々に美しい表情を見せる広大なキャンパスで過ごす北大文学院での日々。ぜひみなさんと一緒に、多彩で豊かな学びを深めていくことを、期待しています。
北海道大学大学院文学院長
谷本 晃久 たにもと あきひさ