内容紹介
古代北海道・アイヌ社会の生み出すさまざまな特産品は、近隣の王権・国家の支配者たちに渇望され、広い範囲を行き交った。各種の「もの」と交易の実態に迫り、ユーラシア東方の歴史のなかで北方史・アイヌ史の位置づけを考える。
著者からのコメント
ワシの羽根、クロテンの毛皮など、古代北海道やサハリンの産物は、倭・日本や東アジア諸地域の王・貴族・武士らに珍重され、『源氏物語』や『平家物語』、『吾妻鏡』などにも多くの記述をみることができます。本書は、これらの「もの」をめぐる文献史料の検討を中心に、考古学の成果も参照しながら、古代ユーラシア交流史の一齣としての北方交易の実態を明らかにします。また、拡大してゆく交易と、アイヌの歴史・文化や精神との相互関係について考察します。
外部リンク
〔出版社〕勉誠出版の紹介ページ