文化多様性論講座

この講座では、「芸術学」、「文化人類学」、「博物館学」という性格が異なる3つの学問分野が、〈文化多様性〉と〈フィールドワーク〉という共通項で教育・研究を行います。古今東西の美術をはじめ、音楽、文芸、演劇などの多様な芸術を対象に研究する「芸術学」。人類の文化の多様性と共通性を研究する「文化人類学」。そして、これらの成果を、展示を含めた事業を通して、多様なミュージアムでどのように展開するかを研究する「博物館学」。これらの研究を、机上で文献をひもとくだけでなく、実際にその現場で考えるフィールドワークを通して進めていきます。

文化人類学研究室

この地球上で人類は多様な文化を形作ってきました。文化人類学とは、この文化多様性を、研究者が実際に現場に身をおきながら明らかにする分野です。私たちの慣れ親しんだ世界の外に出て、人類の多様な可能性を知り、これからの地球社会を構想する、そんな自由で創造的な場が文化人類学研究室です。

教員紹介

  • 小田 博志 教授 ODA Hiroshi
    研究分野: 人類学、平和研究、自然-人間関係、生命論、エスノグラフィー論
  • 山口 未花子 准教授 YAMAGUCHI Mikako
    研究分野: 人類学、自然誌、動物論、狩猟研究、北米先住民研究
主な講義題目
  • いのちと自然の人類学
  • 自然誌を書く
修士・博士研究テーマ例
  • 観光客がホームにもたらす影響に関する文化人類学的研究
  • 二風谷のアイヌ・コミュニティーにおける集合的記憶に関する文化人類学的研究-ニール・G・マンローの事例を通して-
  • 〈沈黙〉のオートエスノグラフィー-「サイレント・アイヌ」におけるサバルタン化のプロセスとポストコロニアル状況-
研究室ウェブサイト

芸術学研究室

芸術学研究室は、それぞれ美学、西洋美術史、現代美術史を専門とする三人の教員による研究室ですが、人間の文化的な営みの精華である多様な芸術作品やその美的経験などを考察の対象として、理論的普遍的哲学的な方法と実証的個別的歴史的な方法とを相携えながら、芸術を巡る総合的な知の構築を目指して研究しています。

教員紹介

  • 北村 清彦 教授 KITAMURA Kiyohiko
    研究分野: 芸術解釈学、環境美学、ヨネ・ノグチの美学
  • 谷古宇 尚 教授 YAKOU Hisashi
    研究分野: 西洋美術史(イタリア美術史)
  • 浅沼 敬子 准教授 ASANUMA Keiko
    研究分野: 現代美術史
主な講義題目
  • 芸術学の諸問題
  • 想像力について
  • 西洋美術史研究の現在
修士・博士研究テーマ例
  • トンボをモティーフとしたエミール・ガレ作品に関する考察
  • 1857-70年におけるクールベのレアリスム-「海の風景画」の造形表現と展示戦略をめぐって-
  • 狩猟塔トーレ・デ・ラ・パラーダの絵画装飾研究-16,17世紀のスペイン宮廷における君主教育と宮廷絵画ディエゴ・ベラスケスとの関連から-

博物館学研究室

博物館学研究室では、今日的なミュージアム・ミッションに対応した新しい価値のあり方や創造について、資料・作品・標本に関する調査研究の方法論に基づきながら、フィールドワークを通して考察して行きます。博物館学的なアプローチの可能性を探りつつ、学芸員養成課程での基礎的な知識のバージョンアップを目指します。

教員紹介

  • 佐々木 亨 教授 SASAKI Toru
    研究分野: 博物館学、文化人類学
  • 鈴木 幸人 准教授 SUZUKI Yukito
    研究分野: 日本美術史、博物館学
  • 今村 信隆 特任准教授 IMAMURA Nobutaka
    研究分野: 美術批評史、博物館学
  • 山下 俊介 助教 YAMASHITA Shunsuke
    研究分野: アーカイブズ学、博物館学
主な講義題目
  • 自然史資料の維持・活用
  • 博物館と市民・地域社会
  • コレクションと展覧会の諸相
修士・博士研究テーマ例
  • 博物館と先住民の共同に関する研究―博物館勧告・ガイドラインを事例として―
  • 歴史民族学の観点からみるアイヌとフクロウの関係史―民族調査の記録と文献史料の比較・検討を通して―
  • 江戸時代におけるツルの生息実態および人との関わり
研究室ウェブサイト