自分の関心や悩みを言語化できるようになりました

哲学・文化学コース3年生 佐藤 舞 さん

普遍的な感情や認識の根拠に関する哲学書を読むのが好きで、哲学・文化学コースに進みました。学部生・大学院生・先生たちの研究室が全て同じフロアにあり、研究や進路の相談を気軽にできる環境です。授業にも他のコースや、ときには他学部の学生たちがいて、刺激になります。皆との会話を通して、自分がぼんやりと抱いていた関心や悩みを言語化できるようになりました。分からないことを分からないと自覚し、それをきちんと人に言えるようになったことも大きな変化だと思います。
 

今取り組んでいる研究テーマは、17世紀のオランダの哲学者・スピノザの思想です。彼の哲学は「神即自然」という言葉でシンプルに表現されることがありますが、本を紐解くうちに彼の思想の面白さと奥深さに気付き、ほんの一部だけなら理解することができるような気がしています。高校時代は倫理の教科書に書いていることが哲学なのだと思っていましたが、実際に学んでみるとかなり単純化して教えられていたことに気づきました。このコースで新しいことを知る楽しみを感じ、大学卒業後も、何らかの形で哲学を学び続けていきたいです。

(2023年5月取材時に撮影)