プロフィール
- 研究内容
専門は中世後期のイタリア美術。とくに聖堂や修道院建築など、特定の場所との深いつながりをもった絵画をとりあげています。
- 研究分野
- 西洋美術史(イタリア美術史)
- キーワード
- 西洋美術史
- 文学研究院 所属部門/分野/研究室
- 人文学部門/文化多様性論分野/芸術学研究室
- 文学院 担当専攻/講座/研究室
- 人文学専攻/文化多様性論講座/芸術学研究室
- 文学部 担当コース/研究室
- 人文科学科/哲学・文化学コース/芸術学研究室
- 連絡先
研究室: 610
TEL: 011-706-4040
FAX: 011-706-4040
Email: yakou*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。- 関連リンク
Lab.letters
その場所でしか得られない
美術の感動を研究の推進力に
さまざまな感動をもたらしてくれる美術の中でも私の研究対象は、13〜14世紀のイタリアの宗教画と20世紀後半にロシアで活動した「シコタングループ」の画家たちです。前者は主に現地の教会や修道院の壁画に見られ、後者はロシア極東の風景を描くなど、どちらも「特定の場所」をよりどころとしている点に解釈の深さ、面白さが潜んでいます。
美術史における作品とは、考古学で発見された土器さながらに重要な一次資料。研究者が現地に行くことで得られる情報や感動は専門研究の推進力となります。この現地主義に加えて、フランス語やイタリア語など対象地域の言語を習得することで研究にさらなる厚みが生まれます。
美術を入口に社会の諸要素を知る
全ての答えは作品の中に
心を奪う色彩や形など、「自分の好きな作品」をきっかけに美術の世界に魅せられていくのはごく自然なことです。しかしひとたび、その「好き」を研究対象にするとなれば作品の形式的な側面だけでなく、歴史や宗教、政治、文学など作品の背景を幅広く学ぶ必要があります。例えばキリスト教について宗教画を入口に知識を深めていくことは欧米社会を理解するための近道にもなります。こうした知識を蓄えたうえで自分の仮説を検証し、結論が出たときにもう一度その作品に立ち返ってみる。当時の人々はそれをどう受け止めていたのか、その答えはやはり作品の中にあるのではないでしょうか。
(聞き手・構成 佐藤優子)
メッセージ
旅行をして美術作品を見に行く。作品を撮影し、関連資料を集め、美術史の専門的な研究機関に滞在して論文の準備をする。北大に戻ったら、自分の関心にしたがって研究を続ける教員や学生と美術について語らう。そうして自分の関心が広がり、また美術作品を見に、旅行をする。作品を撮影し、関連資料を集め、時には作家の人と語らう。そしてまた北大に戻る。そうした繰り返しのなかで、日々、美術とかかわる生活を送ってみませんか。
研究活動
主要業績
教育活動
授業担当(文学部)
- 芸術学概論
- 芸術学演習
授業担当(文学院)
- 多文化共生論
- 芸術学特殊講義
- 芸術学特別演習
- 教養深化特別演習(基礎)古典を読む