宮園 健吾

プロフィール

宮園 健吾 准教授 / MIYAZONO Kengo
研究内容

心の哲学、心理学の哲学、精神医学の哲学を専門としており、とりわけ、合理性と非合理性をめぐる哲学的問題について研究しています。

研究分野
心の哲学、心理学の哲学、精神医学の哲学、美学、認識論、近世哲学
キーワード
合理性、非合理性、信念、想像、妄想
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人文学部門/哲学宗教学分野/哲学倫理学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人文学専攻/哲学宗教学講座/哲学倫理学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/哲学・文化学コース/哲学倫理学研究室
連絡先

研究室: 609
Email: miyazono*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク
メッセージ

心身問題や意識、志向性などを主な主題としてきた伝統的な心の哲学とはやや異なる角度からのアプローチを採用しています。従来の哲学的な議論においては、(暗黙的に)合理的な心や正常な心が前提とされる傾向がありました。古代ギリシャ哲学におけるアクラシア論や近世哲学における情念論などの例外は一部ありますが、全体的な傾向としては、不合理性や精神の異常は哲学的にはマイナーなトピックであり続けてきたと言えます。これに対して、私の研究においては、不合理性や精神の異常にこそ注目し、そこから(合理的な、正常な)心のあり方を逆照射する、という方法論を採用しています。不合理性を理解してこそ合理性を深く理解できる、異常を理解してこそ正常を深く理解できると考えるからです。この方法論のためには、狭い意味での哲学のみならず、他の学問分野、具体的には心理学(認知心理学、社会心理学、発達心理学等々)、精神医学、行動経済学などの成果を取り入れ、学際的なアプローチが必要になってきます。

研究活動

略歴

早稲田大学教育学部、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程、同研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員DC2(東京大学)、日本学術振興会海外特別研究員(University of Birmingham)、日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学)、広島大学大学院総合科学研究科准教授などを経て、現職。博士(文学)東京大学(2014)。

主要業績

  • Miyazono, K. (in press). Visual experiences without presentational phenomenology, Ergo.
  • Miyazono, K., & Salice, A. (in press). Social epistemological conception of delusion, Synthese.
  • Salice, A., & Miyazono, K. (2020). Being one of us. Group identification, joint actions, and collective intentionality. Philosophical Psychology, 33(1), 42-63.
  • Miyazono, K., & McKay, R. (2019). Explaining delusional beliefs: a hybrid model. Cognitive Neuropsychiatry, 24(5), 335-346.
  • Miyazono, K. (2018). Delusions and Beliefs: A Philosophical Inquiry. Routledge.
  • Miyazono, K. (2017). Does functionalism entail extended mind?. Synthese, 194(9), 3523-3541.
  • Bortolotti, L., & Miyazono, K. (2016). The ethics of delusional belief. Erkenntnis, 81(2), 275-296.
  • Bortolotti, L., & Miyazono, K. (2015). Recent work on the nature and development of delusions. Philosophy Compass, 10(9), 636-645.
  • Miyazono, K. (2015). Delusions as harmful malfunctioning beliefs. Consciousness and Cognition, 33, 561-573.
  • Miyazono, K., Bortolotti, L., & Broome, M. R. (2014). Prediction-error and two-factor theories of delusion formation. In N. Galbraith (Ed.) Aberrant Beliefs and Reasoning. Psychology Press (pp. 34-54). New York: Routledge.

所属学会

  • 日本哲学会
  • 哲学会、他

教育活動

授業担当(文学部)

  • 哲学
  • 哲学演習

授業担当(文学院)

  • 近現代哲学特別演習

授業担当(全学教育)

  • 思索と言語

おすすめの本

  • ヒューム『自然宗教をめぐる対話』(犬塚元訳)岩波文庫
    その反時代的な内容の故に著者であるヒュームが生前の公刊をためらい、また、ヒュームから出版を託されたスミスがその依頼を拒否したという曰く付きの書。神の存在、神の本性、デザイン論証などが主要な話題ですが、宗教哲学のみならず、哲学一般の入門書としても推薦します。