チェスパマリアンナさん イタリア
博士後期課程

Marianna CESPA, Italy / Doctoral Course

You have the opportunity to study and research in a wonderful place, surrounded by nature, that is the greatness of Hokudai. An attractive point of the Faculty of Letters is the existence of a study room for graduate students, where you can meet, collaborate and discuss your research with other students who are not only from Japan, but also from other different countries. If you’re interested in Romance languages, you can learn translation from Professor Fujita.

北大の素晴らしさは、自然豊かな環境の中で、じっくりと勉強や研究に取り組めることです。院生研究室が確保されているのも文学研究科の大きな魅力。ここでは日本人だけでなく世界各国からの留学生とともに議論したり、協力したりして研究が進められます。ロマンス語を研究されている藤田先生からは、翻訳も学べます。

日本に来られたのはいつですか。

2008年に交換留学生として1年間、札幌大学に留学しました。一旦帰国して、2010年に北大文学研究科の修士課程に入学し、2012年に博士後期課程に進学しました。

現在の研究テーマを教えてください。

イタリア語と日本語との比較研究、特に、過去形について研究しています。たとえば、日本語では「〜した」「〜していた」という表現が、イタリア語では5種類の過去を表現する方法があります。そのような違いについて研究しています。

なぜ留学先を北大文学研究科にしたのですか。

小学校5年生のとき、父の仕事の関係でイランに住んでいました。現地のイタリア人学校で、日本について調べる授業がありました。一人ずつ別々のテーマについて調べたのですが、私は「日本語」について調べました。その時の先生が日本人の女性で、美しい日本の本やさまざまな日本の文化について紹介してくれました。それ以来ずっと日本に興味がありました。

イタリアではペルージャ大学で学んでいました。日本語の先生に日本への留学を勧められ、「落ち着いて勉強をするなら、札幌、北大はいいよ」と言われました。調べてみると北大文学研究科には、ロマンス語研究の藤田先生がいらっしゃることがわかり、日本語学校、札幌大学を経て憧れの北大へとやってきました。

北大文学研究科で学んでよかったことは何ですか。

藤田先生の授業はロマンス語、翻訳と幅広く、自分が今まで学んできた外国語が総合的に活かせることが、研究上の強みになっていると思います。また学びの環境としては、院生研究室が充実していて、さまざまな国籍の大学院生が集まって、常に議論をしたり情報交換をしています。仲間と協力しながらともに学ぶという経験が貴重です。

日本や札幌の暮らしはどうですか。

札幌は住みやすい街です!ほとんどの生活に必要な施設や場所へは、徒歩または自転車で行けます。自然が多く、空気もさわやかです。冬は雪が降って、勿論寒いのですが、慣れてくれば雪を楽しむことができます。とにかく最初の冬に、雪道の歩き方を学んでマスターすれば大丈夫です!

文学研究科にあってよかったと思うサポートについて

院生図書費は、研究に必要な図書が買えるのでありがたいですね。それから留学生が日本語で論文を書く場合に「日本語添削プログラム」は、とてもいいと思います。

海外から北大文学研究科を目指す人へのメッセージをお願いします。

北大の素晴らしさは、緑豊かで広々としたキャンパスです。私は研究が行き詰まった時、よく構内を散歩します。散歩しているうちに、気分転換ができて、新しいアイデアも生まれてきます。また有名な教員による、質の高い教育を受けられることも大きな魅力です。札幌という立地は、自然と都市機能がうまく融合していて、勉強にも生活にもとても恵まれた環境です。落ち着いて勉強したい人は、是非、北大をお勧めします。

(2014年2月取材)