哲学・文化学コース 3年生 牧山 昭菜 さん
高校時代、倫理の授業で色々な哲学者や思想家の考えを知り、私自身もあらゆる問題に対する考えの幅が広がり、その興味の延長で哲学・文化学コースを選択しました。少人数制のゼミは受講生が互いに意見を共有し、考えを深め合える時間です。疑問を疑問のままで終わらせずに他者の意見を参考にして、自分なりの答えを確立していくという営みは、日常でも大切になってくると感じています。また、授業で様々な文献を読むうちに、何十年何百年も前の先人たちが残した記録にここまで心を動かされる体験ができるという読書の醍醐味を実感することができました。
『ナルニア国物語』や『レ・ミゼラブル』などのキリスト教思想が土台となっている物語が好きで、宗教学インド哲学研究室を選びました。聖書の教えが表れている箇所や筆者の宗教的なパックグラウンドを分析すると見えてくるものがある。単にエンターテイメントとしてこれらの文学作品に触れるだけではもったいないと思い、卒業論文は宗教学で書きたいと考えています。北大の文学部でたくさんの良き出会いに恵まれたことで、今の自分は胸を張って「学問が好きになった」と言えると感じています。
(2025年5月取材時に撮影)