言語・文学コース 3年生 岩本 莉空 さん
このコースでは人の身近にあるもの、慣れ親しんできたものについて研究することができます。私のように映像などの現代文化を取り扱うと現代の諸相や自分自身についても着想を得られる楽しさがあり、特に「自分」を知りたいという方にはおすすめしたいコースです。高校2年生の頃にコロナ禍となり、心身が不安定になった時期がありましたが北大入学後、日常生活を立て直すために始めたのが「1日2話分ずつロボットアニメを見る」「毎週末に狸小路の映画館まで歩いて通う」こと。復刻上映していた相米慎二監督の「ションベン・ライダー」を見て主役3人のエネルギーに全身を打たれ、鑑賞後に自分も走り出したくなった高揚感は今も忘れることができません。
その後映像・現代文化論研究室に進み、映像作品を分析・研究しながら自分の新しい側面を知り、それすらもひとつの考え方として認められるというプロセスを日々体感しています。将来への不安は常にありますが、その時できることを模索し続けることが肝心だと思います。自分の場合はそれが映像作品を見るという些細な習慣作りでしたが、今ではそれが再生の契機になってくれたと思えます。
(2025年5月取材時に撮影)