歴史学・人類学コース 3年生 阿部 浩太郎 さん
歴史学を専攻した理由は人間に対して興味があったからです。人間に関わる出来事を、人間の手によって書かれた史料に基づいて研究する歴史学を学ぶことで、現実から一歩引いた視点から人間について考えることができはしないだろうかと思ったのがきっかけでした。なかでも西洋史学を選んだのは現在の日本に生きている私にとって身近とは言えない地域・時代の歴史を学ぶことで、何か新しい発見があればと思ったからです。実際、西洋史学研究室では政治、経済、軍事、思想、文化など本当に幅広い分野を歴史学というアプローチから研究しており、研究室メンバーの話を聞きながら自分の視野を少しずつ広げていけるところも魅力です。
いまはドイツ近世末期の神聖ローマ帝国において「ドイツ・ネーション」の観念がどのように存在し、どのような影響を持っていたのか、ドイツ人の国としての神聖ローマ帝国に対する愛国運動などに興味を持っています。現在とは異なる前近代の社会の中で人々がどのように感じ、考え、行動していたのかについてアプローチできるところが面白いと思っています。歴史学に関心がある方は、ぜひ研究室を訪ねてきてください。
(2025年5月取材時に撮影)