プラス・ミュージアム・プログラム シンポジウム
真面目で楽しい、専門知の世界
今回のシンポジウムで取り上げるテーマは、ミュージアムの専門知。
それぞれの専門性をとことん突き詰めながら、ときにはマニアックな世界に来館者を誘う、魅力的なミュージアムの裏側に迫ります。
登場する館種は、水族館、天文科学館、昆虫館と、多種多様です。各館の試みを通じて、お堅い内容でもやわらかく解きほぐす、ミュージアムという場の「底力」を展望していきます。
専門知のあり方や専門家に対する信頼が時に厳しく問われる今日の社会のなかで、大学ともインターネットとも違う、ミュージアムの知のあり方を再考する機会になるはずです。
いつかミュージアムで働きたい方もぜひどうぞ!
日時
2024年10月20日(日)13時00分~17時00分
会場
北海道大学理学部5号館 大講堂
(札幌市北10条西8丁目)アクセス・施設マップ
※Zoomを用いたオンライン配信を併用
パネリスト
- 井上 毅
(明石市立天文科学館館長、山口大学時間学研究所客員教授)
1969年生まれ。兵庫県姫路市出身。名古屋大学大学院理学研究科修了。旭高原元気村天文台を経て、1997年より明石市立天文科学館学芸員。2017年より現職。「世界天文年2009」日本委員会企画委員、金環日食限界線共同観測プロジェクト代表、日本プラネタリウム協議会プラネタリウム100周年記念事業実行委員長を務めるなど、天文教育普及活動に取り組む。明石市立天文科学館のオリジナルキャラクター、「軌道星隊シゴセンジャー」に登場する「ブラック星博士」のマネージャーも務める。著書に、『時の記念日のおはなし(明石市立天文科学館)』『時間の日本史(小学館)』(共著)『星空をつくる機械プラネタリウム100年史(KADOKAWA)』。 - 北野 伸雄
(磐田市竜洋昆虫自然観察公園 館長)
1985年生まれ。静岡県浜松市出身。サッカー少年かつ昆虫少年だった小学校時代にJリーガーを夢見るも、中学の時に己の実力を知り挫折。昆虫の研究者を夢見て九州大学農学部へ進学。チャバネアオカメムシの卵に卵を産み付ける寄生蜂について研究し、大学院修士課程に進学するも己の弱さを知り挫折。大学院を中途退学し、昆虫とは全く関係のない仕事へ。20代後半までぶらぶらしていたが、たまたま磐田市竜洋昆虫自然観察公園ホームページで「アルバイト募集」の文字を見つけ、即応募。2014 年、同園に就職。2020年、館長就任。毎週水曜にやるフットサルが生きがいの一つ。 - 若月 元樹
(むろと廃校水族館 館長)
1974年広島県生まれ。
高2の時、沖縄の祖母から、「徒歩圏内に大学があるさー」と誘われ、沖縄へ渡り、祖母宅から沖縄大学へ通う。学生時代は山や海へ通う日々。ウミガメの産卵に遭遇し、「また見たい」と図書館で文献を読み漁る。しかし、記述内容に疑問を抱き、沖縄海洋博記念公園水族館(現:美ら海水族館)に通うように。そこで論文の紹介や調査の同行等でウミガメについて多くのことを学ぶ。「趣味は職業にしない」と大学卒業後はウミガメから足を洗う。ところが、わずか3年で脱サラして大学院へ。その後、日本ウミガメ協議会に就職。八重山の黒島にある黒島研究所を経て、2018年に高知県室戸市でむろと廃校水族館を立ち上げ、館長となる。
司会・コーディネーター
-
今村 信隆(北海道大学文学研究院 准教授)
お申込
事前のお申し込みが必要です。以下の申込フォームよりお申し込みください。
申込期限: 2024年10月18日(金)13時
参加費: 無料
※どなたでもご参加いただけます。
お問い合わせ
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学研究院 内
「プラス・ミュージアム・プログラム」事務局
Mail: plusm@let.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-3017
事業実施体制
主催: 北海道大学文学研究院
共催: 北海道大学総合博物館
助成: 文化庁「令和6年度 大学における文化芸術推進事業」
(事業名「ミュージアムにおける異分野との「対話」と「寄り添い」を通じた人材育成事業」)