梁樺倩さん 中国 修士課程

LIANG Huaqian, China / Master’s Course

When I was an undergraduate student, I came to Sapporo as an exchange student and met Professor Kanazawa who studies ancient Japanese literature. I’ve became greatly interested in Japanese classical literature, and enrolled in the Graduate School of Letters. Since many foreign students study here, it’s easy to build a network of other students. What’s more, Sapporo is an excellent city where urban function and the nature are well-balanced making it easy to study.

学部生の時、交換留学生として札幌に来て、古事記を研究されている金沢先生と出会いました。これがきっかけで日本の古典に興味を持ち、再来日して文学研究科に進学しました。文学研究科は留学生が多く、ネットワークを作りやすい場所です。札幌は都市と自然のバランスがとれた、とても学びやすい街です。

日本に来られたのはいつですか。

中国では広東外語外貿大学の日本語学科で学んでいました。2010年、3年生のときに札幌大学に交換留学しました。1年後、一旦帰国して母国の大学を卒業した後、2012年9月に研究生として北大文学研究科に来ました。その後、大学院を受験して2013年4月、修士課程に入学しました。

現在の研究テーマを教えてください。

古事記と捜神記の比較を研究しています。捜神記というのは、中国の志怪小説です。

なぜ北大文学研究科に留学しようと思ったのですか。

札幌大学に交換留学していたとき、当時、同大学で教鞭をとっておられた金沢先生の授業を受けました。そこで初めて、日本の古典を知り、もっと深く学びたいと思いました。一旦帰国している間に、金沢先生は北大文学研究科に異動されたので、迷わず北大へ。半年間の研究生の後、文学研究科の日本文化論専修を受験しました。

文学研究科で学んでよかったことは何ですか。

古典の研究と言えば京都で、というイメージがあるかもしれませんが、北大は図書館がとても充実しているので、資料や史料探しには困りません。人間関係については、日本人学生が留学生だからと言って分けへだてなく、同じ仲間としてつき合ってくれるのが嬉しいです。特別扱いはしないけれど、困っている時にはみんな親切にしてくれます。

日本・札幌の暮らしはどうですか。

冬は寒いけれど、気持ちのよい寒さです。室内はしっかり暖房されているので、快適です。札幌は、都会と自然のバランスがとれていて、ほどよい都市サイズで便利だし、空気もきれいで、とても勉強しやすい環境だと思います。

困ったことはありませんでしたか。

部屋さがしはちょっと苦労しましたね。留学生用の寮に入れるのは1年間だったんです。外国人やルームシェアはNGというところもあるので。それでも探せばちゃんといいところが見つかります。留学生にとっては、日本の部屋さがしは、手続が大変で時間がかかる印象があります。

あってよかったサポートは何ですか。

チューター制度、院生図書費、それから図書館で図書や文献を取り寄せてくれるサービスはいいですね。逆にあったらいいと思うサポートは、部屋さがしなど住居に関するサポートや奨学金、学費減免などの経済的サポートでしょうか。

海外から北大文学研究科を目指す人へのメッセージをお願いします。

北大文学研究科は留学生の数がとても多いので、留学生同士のネットワークが作りやすいところです。安心して留学してきてください。留学生は、ことばや文化、経験の違いがあるので、日本人より努力しないと、学業の成果は出ません。けれども努力が大きい分、自分自身の成長も大きくなります。

(2014年2月取材)