学芸リカプロ フォトエッセイ
#2 マネジメント班における「評価」について

学芸リカプロの活動内容や、企画の裏話、こぼれ話を紹介していくフォトエッセイの第2回、学芸リカプロのプログラム代表の佐々木亨教授のエッセイをお届けします。

#2 マネジメント班における「評価」について

佐々木 亨      
(学芸リカプロ 代表) 
(博物館学研究室 教授)

4月当初から新型コロナウイルスの影響で、今年度の学芸リカプロは受講生間の対面の打ち合わせが、まったくできなくなりました。

「マネジメント班」は昨年度までは、本プログラム全体の「評価」、10月に開催する企画展での「各種プログラムの企画と実施」、「広報」などを検討してきました。ところが、この4月からの状況下でどのように進めることが可能なのか。これは、大きな課題となりました。「コンテンツ班」が検討している企画展制作と同様に、こちらの班もこれまでまったく経験をしたことがない発想と方法で、活動を進めようとしています。

例えば、「評価」です。一般的には、目標への到達度を測定して、その結果の善し悪しを価値判断することが評価と考えられがちです。しかし、上の図(クリックすると拡大します)のように評価にはさまざまな切り口があります。今回、企画展の準備段階で当初の計画を大きく変更しました。変更後の計画がどの程度予定通りに進んだのかを点検する「④プロセス評価」という評価があります。通常は計画通りに準備が進むことで高い評価を得ることになりますが、コロナ禍における計画では、いかに柔軟に変更後に計画をさらに変更しながらゴールに到達できたのかが重要になってくると思います。評価の捉え方があらためて評価されるのではないでしょうか。