自ら行動を起こして、少しずつでも前進を

同じ授業を取っていた友人たちと (左から3番目が和田さん)

留学先: イーストアングリア大学(英国)
ヨーロッパ・アメリカ文化論コース 学部3年生
和田 哉恵(わだ かなえ)さん

私は2018年の1月から6月までの半年間イギリスのイーストアングリア大学に大学間の交換留学プログラムで留学をしていました。イーストアングリア大学を選んだきっかけは、自分の専攻分野であるイギリス文学の本場で留学生に対しても正規学生と同じように全部の授業を提供していて、どれも興味深い内容だったからです。イギリスの大学は英語が母国語なだけあって、他の国と比べるとどうしても高いスコアを要求されてしまいます。私も留学要件のスコアを取るのに苦労しましたが、スコアを伸ばすために大切なことはまず「自分の弱みを知ること」です。ひたすら問題を解くだけではなく、自分は何が苦手なのか、なぜスコアが伸びないのかなどの原因を知り、その苦手を克服できるようにたくさん練習をこなすことが大切です。

留学期間中は楽しいこともたくさんありましたが、苦労することもたくさんありました。その中で一番大切な点は、「自分から行動を起こすこと」です。最初こそ勇気はいりましたが、何か問題があったときはフラットメイトに聞いたり、大学の窓口に足を運んだりしました。すると一人で考えていたより簡単に解決したので、「自分から行動を起こす」ということを意識して過ごすことをお勧めします。「イギリス人は冷たい」という話をよく耳にしましたが、それはあくまでも一部の人で、むしろ困っている人、苦しんでいる人を見つけたら手を差し伸べてくれるのがイギリス人の国民性です。何か問題を抱えたとき、ずっと黙っていても誰も気づいてはくれません。ですが、勇気を出して一つでも行動を起こしてみると、とても親身に手伝ってくれます。

最後に、イギリスへの留学は、準備においてはIELTSの高いスコアが要求され、いざ留学してからも現地の人の英語が理解できないなど、大変に感じることがとても多いと思います。特に最初は自分が言いたいことがうまく伝えられないもどかしさや、相手が言っていることが理解できなくて悔しくてストレスに感じてしまうことが多くありました。ですが、それこそが留学の醍醐味です。最初から完璧に出来ることを考えず、例えば「昨日はフラットメイトの話が速くて一言も理解できなくて全く話せなかったけど、今日は少し会話ができた」というような毎日の小さな進歩を喜ぶように過ごしてください。たくさん苦労はしましたが、私はイギリスに留学して本当に良かったと思っています。

暮らしていた寮の外観