イギリス学びたいことを心ゆくまで学んで楽しむ!

留学先 サセックス大学(イギリス)部局間交流協定校
留学期間 2022年9月〜2023年5月
留学年次 学部4年
中山 芽衣(なかやま めい)さん
人間科学コース

留学先の大学をどのようにして決めましたか?

ビッグベンにて。あいにくの空模様もイギリスらしさです。

サセックス大学は、「イギリスのLGBTQの首都」と呼ばれるブライトンに位置し、世界中から多くの学生が集まる、多様性に富んだ大学です。私は、小学生の時に国際支援活動をした経験から国内・国家間の不平等問題に関心があり、「globalisationやdevelopmentは貧困を解決するのか」や、それによる文化・社会の変化を学びたいと思っていました。サセックス大学には、私の専攻する社会学と、世界1位と評される開発学を同時に学べるコースがあるので留学先に決めました。

楽しかったこと、つらかったことは?

1番楽しいことは授業です。開発学の授業では世界中から集まる学生と共に、国際機関や国家間の問題について批判的に学ぶため、視野が広がります。また、同大学の開発学を目当てに世界中から集まる学生と議論することで、これまでの自身の視野の狭さに気づかされます。社会学の授業では、日本とは異なる社会制度におけるclassやethnicity、 genderの問題をイギリス出身の友人に助けてもらいながら学んでいます。

1番苦しいことも授業です。週5、6回と比較的少ない授業数ですが、各回30頁ほどの予習があり、その予習をもとに授業でディスカッションをするため、相当な英語力が求められます。特に、セミナーで議論が白熱した際のイギリス英語を聞き取るのは私にとって至難の業です。

友人宅のChristmas partyに参加。伝統的な料理をご馳走になりました。
円安&インフレの影響もあり、アジア系の留学生とホームパーティーで節約して楽しんでいます!

留学に行く前にぜひやってほしいことは?

留学前の英語力の強化は言わずもがなですが、自身の専攻の基礎知識を固めておくことを勧めます。一から英語で学ぶとなると、理論や概念を理解することに時間を取られ、肝心なディスカッションやケーススタディの理解に割く時間が限られてしまうからです。

留学を考えている人へのメッセージをお願いします。

イギリス留学では「言葉で直接伝える重要性」を学ぶことができます。授業での発言の多さや、LGBTQやBAMEの学生活動、交通機関のストライキに加え、バスや店の店員と挨拶や小話をする文化はとても魅力的です。また、大学や街を歩いていて、ethnicity、class、genderの多様性を感じるところも魅力です。大学のトイレはgenderlessで、自己紹介時に自分の代名詞が何かを告げます。食堂にはムスリムやビーガン向けのメニューが豊富にあり、スーパーでは電動車いすの方が心置きなく移動するのが日常です。留学は旅行とは異なり、その国の生活に触れ、学びたいことを学びながらそこで出会う人々との関係を築く過程を経験できます。想像以上の経験ができると思うので是非、一歩踏み出すことをお勧めします!