2024年度前期講座(4月〜7月)
北大道新アカデミーは、地域の「知」のために、北大と道新グループが協力して2018年4月に開講した新しい学びの場です。学びたい、学び直したい、北大の研究に触れたい・・・北大の研究の今と、学びたい人をつなぎます。
戦争と平和 人文社会科学の視点から考える
presented by 北海道大学大学院文学研究院/大学院教育推進機構リカレント教育推進部
21世紀も四半世紀が経とうとしています。しかし、私たちが暮らすこの世界には紛争や戦争が絶えません。私たちが歴史や社会の状況を学ぶ理由の一つは、誰しもが理不尽に生を奪われることのない世界を構想するためです。
文系コースの講義では、紛争や戦争が地域の暮らしや文学、思想、研究に与えた影響、そして平和を希求する人びとの営みを取り上げ、あるべき社会のビジョンを描くための手がかりを学びます。
講座詳細
開講日
4月~7月の土曜 午後1時~2時30分(全8回)
場所
北海道大学 学術交流会館 小講堂(北8条西5丁目)
受講料金
(全8回)26,400円(税込)
入学金
2,200円(税込)
※すでに北大道新アカデミー会員の方、道新文化センター会員の方、高校生以下の方は入学金不要
定員
80名
その他
※担当講師・講義内容は、都合により変更になる場合があります。
カリキュラム
【第1回】4月6日(土)
学術研究と20世紀中国の「戦争」
吉開 将人 教授
[中国研究、中国史]
→講師情報
20世紀中国史は各種「戦争」の繰り返しの歴史ですが、悲惨なエピソードの陰には「戦争」が学術研究に与えた知られざる影響があります。
【第2回】4月13日(土)
南の島の紛争と人びと
宮内 泰介 教授
[社会学]
→講師情報
戦争や紛争の中で人びとはどう生き抜いていけるのか。オセアニアの小国ソロモン諸島で起きた民族紛争を題材に考えます。
【第3回】4月27日(土)
堀田善衞と戦争
水溜 真由美 教授
[日本近代文学・思想史]
→講師情報
戦後派作家である堀田善衞(1918-98)が描く歴史の中の戦争について、堀田自身の戦争体験と関連付けながら、お話しします。
【第4回】5月25日(土)
戦間期の亡命ロシア文化
小椋 彩 准教授
[ロシア文学、ポーランド文学、比較文学]
→講師情報
1917年の革命と続く内戦後に世界中に形成された亡命ロシア人コミュニティの文化活動の事例から、戦争と芸術表現について考えます。
【第5回】6月29日(土)
社会運動から考える東アジアの衝突と連帯 ―香港・台湾・中国大陸を中心に
伍 嘉誠 准教授
[社会運動研究、宗教・文化社会学]
→講師情報
社会運動の視点から、香港・台湾・中国大陸を中心に東アジアの緊張関係を理解し、そして連帯の可能性を探っていきます。
【第7回】7月20日(土)
境界域における紛争と「平和」
―アルザス史を題材に
安酸 香織 准教授
[歴史学、近世ヨーロッパ史、アルザス地域史]
→講師情報
紛争リスクの高い境界域において、どのように「平和」が目指されてきたのか、アルザス史を題材に考察します。
【第8回】7月27日(土)
計算機械と知能 ―戦時と平和時の知的探究
佐野 勝彦 教授
[論理学]
→講師情報
映画『イミテーション・ゲーム 』の主人公、チューリングが、戦時と平和時の両方で携わった、機械を使った知的探究についてお話しします。
お申込
以下の北大道新アカデミーのウェブページまたはお電話(011-211-5300)でお申し込みください。
申込期限: 2024年3月29日(金)
※定員になり次第受付を終了します。
主催
- 北海道大学
- 北海道新聞社