創基150周年カウントダウンイベント 公開講演会
「アンパンマンで描かれた死と生 やなせたかしの生涯」
日時
- 2025年9月27日(土) 14:00〜16:00
会場
- 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(W棟)103教室
(札幌市北区北10条西7丁目) アクセス
定員
- 200人
定員に満たない場合は当日受付もいたしますが、事前のご予約をお勧めいたします。
お申込
北海道大学ホームカミングデー2025の公式サイトよりお申込ください。
申込期限: 9月24日
講演タイトル
アンパンマンで描かれた死と生 やなせたかしの生涯
日本人なら誰もが知っているアンパンマンというキャラクターを作った、やなせたかし(1919-2013)。戦争中に多感な時期を過ごしたやなせたかしと、妻をはじめとする周囲の人々について取材をするとそれぞれが抱える「戦争の傷や歴史の影」が見えた。戦争に運命を変えられた人、戦後の日本を支えた人たちのことを、戦後80年を機に考えてみようと、今年3月上梓した『やなせたかしの生涯』という作品にまとめた。
やなせさんの体験や思想が「合わさって一本の川のようになり」生まれたアンパンマン。困っている人に自らの顔を食べさせるのは究極の自己犠牲、つまり「死」の象徴だと受け止める。同時に、ジャムおじさんという「他者の力でよみがえること」の意味も問いかける。「死はむなしい」ことではなく、次に受け継がれていくものがある。命の輝きや生きることを強く肯定したやなせさんの思いや、時代を背負いながら軽やかに生きてきた彼の姿を知ってほしい。
講演者
- 梯 久美子(かけはし くみこ)氏
ノンフィクション作家。1961(昭和36)年9月15日、熊本市生まれ。5歳から札幌で育つ。北海道大学文学部卒業後、東京で編集者を経て文筆業に。2005年のデビュー作『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国 で翻訳出版されている。著書に『昭和二十年夏、僕は兵士だった』、『昭和の遺書 55人の魂の記録』、『百年の手紙 日本人が遺したことば』、『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』(読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞受賞)、『原民喜 死と愛と孤独の肖像』、『サガレン樺太/サハリン境界を旅する』、『この父ありて 娘たちの歳月』、『戦争ミュージアム — 記憶の回路をつなぐ』、『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』などがある。2019年秋から札幌に戻り執筆に専念している。
★事前にこちらの書籍をお読みいただけますと講演会をいっそう深く楽しめます!
- 梯久美子著
『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』
(文春文庫 2025年3月刊)
お問い合わせ
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学事務部 庶務担当
E-mail: wwwadmin@let.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-3002
主催
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