書香の森企画展示「詠むことと読むこと 交錯する現代短歌」

書香の森の企画展示を更新しました。この展示は北海道ゆかりの歌人たちによる短歌作品と関連書籍と短歌おみくじを展示したもので、文化人類学研究室の西希さんを中心に、文化人類学研究室、映像・現代文化論研究室の大学院生有志が企画制作したものです。

詠むことと読むこと 交錯する現代短歌

ごあいさつ

本展では、北海道ゆかりの歌人たちによる短歌作品と関連書籍、そして短歌おみくじを展示いたします。

本展のタイトル「詠むことと読むこと~交錯する現代短歌」には、短歌の作者(詠み手)と展示の来場者(読み手)の間の分断を曖昧にし、作者―読者の二項対立を再考したいという思いが込められています。

まず、現在活躍されている5名の歌人たちによる短歌を、自由なタイポグラフィを通してデザインし、規格化された文字の内部にとどまることなく広がっていく短歌の世界を表現しました。そして、「短歌おみくじ」を設置し、歌人や学生、来場者による短歌をくじ引きの形に仕上げ、さらに来場者に届けるという試みを行いました。

本展は、歌人、展示制作者、そして来場者の三者からなる短歌の共有の場になることを目指しています。一般的な短歌実践の場では、「歌会」という、作品の相互批評を行う集まりが設けられることがあります。本展を通して結びついた歌人、展示制作者、来場者は、実際の歌会のように直接顔を合わせて短歌について語りあうことはできませんが、この展示空間が仲立ちとなり、それぞれが短歌を詠む/読むという営みが実現することを願っています。

最後になりましたが、本展の実現のためにご協力を賜りました、歌人の大塚亜希氏、岡本雄矢氏、桐崎鶉氏、千葉優作氏、初谷むい氏に深く御礼申し上げます。あわせて、企画・制作にお力添えをいただきました本学文学研究院の先生方、学生の皆様に心より感謝を申し上げます。

2024年3月27日 北海道大学大学院文学研究院

展示会期

  • 2024年3月27日(水)〜2024年6月21日(金)
    一般の方は、平日午前9時〜午後5時の時間帯にご来場ください

展示会場

  • 文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース

企画展示関係者

  • 主催:北海道大学大学院文学研究院
  • 企画:西 希(文化人類学研究室)
  • 展示デザイン:
    イリーナ・スクーチナ、北澤 光記、中村 香音、西 希、劉 坤(文化人類学研究室)
    井上 萌香、宮﨑 遼河(映像・現代文化論研究室)
  • 印刷デザイン:イリーナ・スクーチナ(文化人類学研究室)
  • 特別協力:
    大塚亜希、岡本雄矢、桐崎鶉、千葉優作、初谷むい
  • 協力:
    寺農 織苑(博物館学研究室)
    書香の森展示ワーキンググループ
    谷本 晃久(日本史学研究室)、橋本 雄一(地域科学研究室)
    佐々木 亨(博物館学研究室)、今村 信隆(芸術学研究室)
    森岡 和子(研究推進室)
お問い合わせ
  • 今村 信隆(芸術学研究室)no_imamura@let.hokudai.ac.jp