【海外ラーニングサテライト】トロント大学で協働授業が実施されました

2020年2月3日から2月7日の5日間、トロント大学ミシサガ校と本研究院の協働授業が実施されました。この授業は、今年度10月に開講されたHokkaido サマー・インスティテュート2019サテライトスクール事業と対となり、トロント大学ミシサガ校の学生と本学の学生が10月とは反対にトロント大学で共修する授業です。授業のテーマは、「カナダにおける植物利用と先住民」で、10月と同じくフィールドワークを主体に講義を組み合わせたプログラムとなっています。

派遣先のトロント大学ミシサガ校人類学部ではGary Crawford教授と6名の学生が参加しました。本学からは、文学研究院の高瀬克範准教授(考古学研究室)と文学部から4名、教育学院から1名の学生が参加しました。講義、実習を通して、両校の相互交流がおこなわれ、とても充実した内容のプログラムが展開されました。

本学からの参加者は、2月2日(日)に札幌を出発し、羽田空港を経由してトロントのToronto Pearson International Airportに到着した後、トロント大学ミシサガ校に近い宿泊施設へ移動しました。

2月3日(月)
1日目は、クロフォード湖、Iroquoian Village、ラトルスネイク保護区において、オンタリオ州の地形や植生、先住民の集落構造・植物利用を学習しました。


クロフォード湖とラトルスネイク保護区


Iroquoian VillageとLong HouseおよびLong Houseの室内

2月4日(火)
2日目は、ロイヤルオンタリオ博物館とKensington Marketにおいてオンタリオ州の歴史、先住民の資源利用、オンタリオ州における植物・動物資源を学習しました。また、トロント大学のもう1つのキャンパスであるセントジョージ校も訪問しました。


Kensington Marketとロイヤルオンタリオ博物館


ロイヤルオンタリオ博物館 (陶器とアイヌ展示)


トロント大学セントジョージ校

2月5日(水)
3日目は、まずブラッドリー博物館、Benares Historic Houseラットレイ・マーシュ保護地域を見学し、Benares Historic Houseでは忠実に再現された当時の生活を学びました。

ブラッドリー博物館


Benares Historic Houseとその外観、当時を再現した室内、台所、ダイニング

ラットレイ・マーシュ保護地域

午後からはトロント大学ミシサガ校において、2つの授業に参加しました。
講義1 Cat Criger先生(トロント大学先住民リエゾン)”Contexualizing indigenous presence in education in Canada”
講義2 Gary Crawford先生 “Who really discovered the Americas”
日本と北米の大学の違いや日本とカナダの先住民をとりまく状況の違い、北米における長期的植物利用、北海道とカナダの歴史の差異・共通性などを学習しました。


トロント大学ミシサガ校 講義に参加

2月6日(木)
4日目は、オンタリオ考古学博物館と同敷地内にあるローソン遺跡においてオンタリオ州の考古学や先史時代の植物利用について学習しました。
博物館では3Dプリンターを用いて、矢じりなどのレプリカを作成したりVRタイムマシンで当時の状況をリアルに体験できるようになっていました。

オンタリオ考古学博物館内


3Dプリンターでレプリカ作成 & VRタイムマシン


ローソン遺跡(オンタリオ考古学博物館敷地内)

2月7日(金)
最終日となる5日目は、借上げバスでナイアガラの滝やButterfly Conservatoryにおいて、オンタリオ州の地形と植生を学習しました。

ナイアガラの滝

  ナイアガラの滝の内側       


Butterfly Conservatory

最終日の夜は、Gary Crawford教授宅で

一行は2月8日(土)に、Toronto Pearson International Airportから羽田空港を経由して、
翌2月9日(日)に無事札幌へ戻りました。

来年度も同じ時期に、トロント大学ミシサガ校において海外ラーニング・サテライトを
開講する予定です。