英語上達で大事なのは自信がなくても積極的に話すこと

大英博物館内にて

留学先: ロンドン大学 アジア・アフリカ研究(英国)
人間システム科学コース 学部4年生
森脇 早梨(もりわき さり)さん

交換留学を強く意識するようになったのは大学二年生の春休みでした。スリランカでの短期留学を経て、海外でしか学べないことが多くあることに気づき留学を決めました。他の学生と比べると決断が遅い方だったと思います。イギリスの学生ビザ申請に関しては分かりにくい部分が多いので大変でした。日本語で書かれた留学ブログもたくさんあるのですが、英国のビザ申請に関する公式サイトを参照するのが一番かと思います。人によるとは思いますが、ビザの申請書を提出してからの手続きは思いの外早く進みました。航空券は行き先が大都市なので、直行便にこだわらなければ急がなくても便はありました。現地での授業は留学生向けを中心にとっていました。クラスの人数は15名から30名程度で教員との距離がとても近いです。そのため学生の積極的な発言が重要視され、学生も先を争うように発言していました。授業で一番大変だったことは予習の量が多いことです。初めは参考資料を読むことと授業内容の把握で精一杯でした。徐々に慣れてはいきましたが、専門分野でよく使う単語は覚えていくべきだったと後悔しました。

留学生活においては他の日本人留学生や、同じ寮の学生に大いに助けてもらいました。海外は実力主義ととらえられることが多いのですが、助けを求めれば驚くほど親切にしてくれます。レポートで分からないことがあると相談すると、簡単に説明してくれるばかりかおすすめの参考文献や事例を次々に教えてくれたことがありました。一人で悩むよりも疑問や質問があれば恐れずどんどん聞いた方が周囲にとってもやりやすいようです。

これから留学を考えている方へのアドバイスとしては、初めは英語がうまく話せないものだということと、少々英語に自信がなくても積極的に話していくことが大事だということです。当たり前のことに思えますが、実践となると意外とうまくいかないことばかりでした。特に初めの1か月くらいは訛りに慣れず、スーパーのレジですら困っていました。多少うまくいかないことがあっても落ち込まずにチャレンジし続けてほしいと思います。

ロンドンは多様な文化を持つ社会であるため、標準や普通が通じません。シャワーが壊れてもなかなか直らないなど困ることも多々ありますが、その分「相手は自分とは違う人間なのだ」と受け入れてもくれる社会です。何が起こっても柔軟に受け入れられるようになると、きっと充実した留学生活を送れることでしょう。

大学でクラスメイトたちと (写真中央が森脇さん)