鍛えた史資料を読み考え発表する力が新たな価値創造の土台へと

プロフィール

宮木 俊樹 さん(博報堂DYメディアパートナーズ 勤務)
神奈川県横浜市出身。神奈川県立鎌倉高等学校卒業後、北大学文学部に入学。文学部では歴史学・人類学コースで日本史学講座に進み、日本近現代史を学ぶ。当初、教師を目指していたので政治学や西洋史など幅広く学び2016年3月に卒業。2016年4月より博報堂DYメディアパートナーズに入社。現在は、テレビCM枠のバイイングに関わっている。

北大文学部を選んだ理由

元々歴史の教師を目指していたので、教員免許も取得ができ、しっかり学べる環境の大学を考えていました。また、北大に進学した先輩の語る、広々としたキャンパスでの学生生活にあこがれ、北大で学びたいと思い志望しました。

文学部ではどんな研究を

日本近代史において、なぜ第二次世界大戦が起きたのか個人的にとても興味がありました。その中でも特にソ連との関係が大きな要因でないのかと思い、ソ連と日本特に陸軍との関係について研究していました。

北大文学部に行ってよかったですか

とてもよかったと思います。日本史学講座内でも同期や先輩、後輩、先生方と交流することで辛い時期や大変だった時期も乗り越えることができたと思います。講座の中での交流が強いのが北大文学部の良さではないかと思います。また、北大出身者同士のつながりも強く、同じ会社内で北大の先輩方や同期、後輩と飲む機会が多く、さらにきずなも強いと感じます。

在学中、大変だったことは

試験、レポート、そして卒論です。特に卒論時期は、就職活動もかぶっておりかなり大変な思いをしました。なかなか就職先も決まらなかったのですが先生や先輩、同期の方々のサポートがあり、なんとか成し遂げることができたのではないかと思います。

卒業後→現在までの道のり

卒業後の進路は元々教師になろうと考えていたのですが、大学生活を過ごしていくうちにマスコミ業界へのあこがれが強くなりました。就職活動を経て大学4年時に博報堂DYメディアパートナーズに内定をもらいました。

現在のお仕事の内容

初めての配属でテレビの部署に配属され、CM枠のバイイングに関わっております。 得意先の広告活動の中で、テレビを使っていかに効果の最大化を図ることができるか。また、テレビ局とともに如何に利益を最大化することができるか。この二つを日々考えております。 仕事の中で、実際にテレビ番組の制作に関わることが出来たり、担当する地方局へのエリア視察など幅広い仕事を経験できております。

大学で学んだことは今のお仕事に役に立っていますか

役に立っております。一見、日本史は現在の仕事と関係ないように思われるかもしれません。しかし、様々な史資料を読み、自分の考えと照らし合わせ考え発表することを学生生活で経験できたことで、日ごろから論理的に考える癖がついたと思います。仕事でも自分の考えを発表する機会が多いので、とても役に立っていると思います。

今後の目標・夢

「日本の目」を変えることです。世の中にはまだまだ発見されていない魅力あるものなどが多く眠っていると思います。見せ方やアプローチの仕方、新しい使い方の提唱など様々な方法で価値を創出していけるのではないかと思います。いつか、そんな世の中があっと驚くようなことをしたいです。

後輩のみなさんへのメッセージ

文学部って就職に不利なのじゃないかと漠然なイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。しかし、それは違うと思います。自分が学生生活でどのように考え、行動していったかによって可能性は広がっていくと思います。文学部では自分の専門領域以外も様々な分野を学ぶことが出来ます。自分が思いもよらなかった世界との出会いが多くあると思います。やりたいことが決まっている人、やりたいことが分からない人いると思いますが、是非一度思い切って北海道まで行って北大に来てみてください。 北大でならきっと自分がやりたいことが見つかると思います。

(2018年9月取材)