「表現」を学び、現代社会を生きる手がかりに

言語・文学コース3年生 山田 美博 さん

幼い頃から本、映像、音楽…と「表現」全般に興味を持っていました。あるべき姿が常に求められる社会にどこか窮屈さを感じながら生きていた私にとって、ありのままに自分を表現した作品に触れることは、自身を解放し、自由にしてくれる翼のようでした。言語・文学コースに進学し、例えばずっと好きだった王家衛(ウォン・カーウァイ)監督作品で描かれる空虚な切なさを帯びた恋などこれまで何となく美しいと感じていたものに、一つ一つ意味を見いだせるようになったことが、一番楽しいと感じるところです。

今は、女性に対する社会のまなざしがどのように形成されてきたかを、近現代の文学・映像作品を中心にジェンダー論・フェミニズムの観点から読み解いています。言語や文学を学ぶことは、かつての人々がどのような文化・社会・思想の中に生きたのかを知り、現代の私達がどう生きていくべきかを考える大きな手がかりとなります。これからあなたが学ぶことは、必ずあなたの人生の指標になってくれるはず。私も学んだことを社会の中で実践し、還元する。将来どんな仕事に就いても、ここは譲らずに貫きたいです。

(2023年5月取材時に撮影)