清水 誠教授が日本独文学会賞を受賞しました

文学研究科(西洋言語学講座)の清水  誠教授が第11回日本独文学会賞を受賞しました。受賞対象となったのは『ゲルマン語入門』(三省堂 2012.7.)です。第11回目にあたる今回は、2012.1.1.~2012.12.31.に刊行された学術的業績が対象となっています。清水教授は第5回(2006.1.1.~2006.12.31.)にも同賞を受賞しており、2度目の受賞となりました。詳細は関連リンク「日本独文学会ウェブサイト」に掲載されています。

日本独文学会はドイツ語・ドイツ文学の研究と普及を目的として1947年に設立された学術団体で、会員数は1,967名(2013年現在)を数えます。日本独文学会賞は、学術的立場からその学会員の優れた研究業績を評価し、公に顕彰するために設けられました。第1回は2002.1.1.~2002.12.31.に刊行された業績にたいして授与され、その後、毎年、継続して授与されています。

本書は、歴史比較言語学および言語類型論の視点からなされたゲルマン諸語の包括的記述です。ゲルマン語の起源と古ゲルマン諸語、歴史的に探るゲルマン語の特徴、現代ゲルマン諸語概説、現代ゲルマン諸語の文字と発音、図書案内の5章から構成されています。単独の著者による古今のゲルマン諸語の記述は世界的に見てもきわめて稀で、これまであまり紹介されてこなかったマイナーな言語や方言にも配慮し、用例は49の言語・方言に及んでいます。本書の書評は、日本独文学会の機関誌 Neue Beiträge zur Germanistik Band 11 Heft 2 2012/Doitsu Bungaku 146 (2013.3.発行)に掲載されています。

本記事に関するお問い合わせ先

清水 誠
Email: mshimizu@let.hokudai.ac.jp