〈Hokkaido Summer Institute 2017〉「文化心理学の最前線2017」開催されました/Cultural Psychology, Frontiers in Cultural Psychology 2017 was held

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7月10日〜12日の3日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2017 / 北海道サマーインスティテュート2017 開講科目のひとつ、Cultural Psychology, Frontiers in Cultural Psychology 2017(文化心理学の最前線2017)が開催されました。

学内外から20名が受講しました

このプログラムは、一昨年、昨年に引き続き、カナダ・アルバータ大学から文化心理学のトップランナー増田 貴彦先生をお招きして、文学研究科行動システム科学講座の結城 雅樹先生と協働しておこなう、文化心理学の最前線が学べる集中講義です。

増田先生による熱のこもった授業

北米文化圏の人びとの行動様式が、日本人のそれとどのように異なり、そうした違いの背景には、どのようなこころのメカニズムがはたらいているのか、また、そうした違いを克服し、異文化コミュニケーション技術を磨くにはどのような能力が必要なのかを、数々の事例とディスカッションを交えて、最新の知見を学べる密度の濃い授業です。

プログラムコーディネーターの結城先生

この授業には、ウィスコンシン大学グリーンベイ校の先崎 沙和先生およびアルバータ大学で増田先生の指導を受けている学生2名が、ティーチングアシスタントとして参加しました。3名は、各自の研究テーマについてプレゼンテーションを行ったり、受講生のグループ・ディスカッションに加わって、質問に答えたり、議論を活性化させたりしました。

ご自身の研究テーマの紹介をするウィスコンシン大学の先崎先生
このプログラムへの参加は3年目となるアルバータ大大学院生のHajin Leeさん
日本語も随分上達しました
今年初参加のアルバータ大のThomas Berksさん
受講生の皆さんと年齢も近くディスカッションでは頼りになりました

通常の日本で行われている授業に比べ、ディスカッションを通して自分の意見を述べる機会が圧倒的に多いこの授業、学生アンケートでは、自分の意見を英語で論理的に話すことの難しさを感じる一方で、英語で積極的に議論する楽しさを感じた人も多かったようです。また、アルバータ大学の若手研究者に刺激を受けて、文化心理学を学ぶことにとどまらず、研究への興味をもった人、留学への展望をもった人もいたようです。

休憩時間もあちこちで話の輪がひろがっていました
授業のディスカッションとともに異文化交流もこの授業の魅力です。