〈Hokkaido Summer Institute 2017〉「文化心理学および社会心理学ジャーナル投稿のための英語論文執筆ワークショップ開催されました/Academic Paper-Writing Workshop for Cultural and Social Psychological Journals was held

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7月13日〜15日の3日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2017 / 北海道サマーインスティテュート2017 開講科目のひとつ、Academic Paper-Writing Workshop for Cultural and Social Psychological Journals(文化心理学および社会心理学ジャーナル投稿のための論文執筆ワークショップ)が開催されました。

この授業は、一昨年、昨年の2回にわたり、文学研究科行動システム科学講座の学生を対象として行われたスペシャルプログラムを、今年度から大学院生向けのサマーインスティテュート授業として開講したものです。授業を担当するのは、カナダ・アルバータ大学から文化心理学のトップランナー増田 貴彦先生とプログラム・コーディネーターの結城 雅樹先生(文学研究科行動システム科学講座)です。また、ウィスコンシン大学グリーンベイ校の先崎 沙和先生およびアルバータ大学で増田先生の指導を受けている学生2名が、ティーチングアシスタントとして参加しました。

授業では、あらかじめ受講生から提出された文化心理学または社会心理学の論文草稿について、増田先生をはじめ、先崎先生、アルバータ大の学生が添削を行いコメントしました。その添削内容を題材にして、日本人が英語を書く際に、間違えやすいポイント、また北米文化圏の読者にとってわかりやすい論理構成について、ワークショップ形式で授業が行われました。

添削された内容は、大型モニタに映し出され、受講者全員で内容を確認できます。
添削内容に関するディスカッションが広がっていきます。
添削したコメントを、丁寧に説明していくアルバータ大・大学院生のHajin Leeさん。
受講者とのやりとりの後、最後に増田先生から総括コメントがありました。

受講者からは、「英語だけでなく、ロジックや研究に対する心構えが学べた」「自分の研究内容を聞いたことがない人に説明する機会が得られた」「英語話者による添削の機会が得られた経験が貴重だった」といった感想が得られました。