若手研究者支援セミナー「海外デビューススメ」開催されました

12月1日に、若手研究者支援セミナー「海外デビューのススメ」が開催されました。このセミナーは、若手研究者が海外に研究の場を広げてアカデミックキャリアを積んでいくための「はじめの一歩」を後押しするために開催されました。当日は、外国語を用いる研究分野のほかにも、広い研究分野からの若手研究者の参加がありました。

若手セミナー2015

今回のセミナーでは、4人の話題提供者にご自身の海外経験をお話しいただきました。今年初めて国際学会で研究発表を行った大学院生から、海外経験豊富な教員まで、異なる海外経験をもつ方たちによる、国際学会発表、研究留学、海外での学位取得など多彩な話題提供がありました。その中で、海外で研究活動をすることは、ただ単に海外に出るだけ、自分のキャリアパスにつながるという小手先のものではなく、ことば、価値観、研究手法、視点などが異なる世界で、自分自身の研究を根本から鍛え直し、ネットワークを広げる貴重な機会である、という海外研究の本質的な価値について議論が深まりました。

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今年、ドイツで開催された欧州中国語言語学会で初めて英語発表をした李さん(言語科学専修・博士後期課程2年)は、発表を思い立ってから、どのようなスケジュールで準備を行い、どこに苦労し、得たものは何だったのかを話しました。発表にあたっては、指導教員の池田 証壽先生や研究室の先輩たちのアドバイスにとても励まされたそうです。
 英国での史料調査のほか、リヴァプール大学MA国際奴隷制研究コースに研究留学経験のある田村さん(専門研究員)は、留学経験が、歴史研究をする自分にとってよりよい成果を生み出す原動力となっていると語りました。ただ、これは歴史研究に限らずどの分野にもいえるだろうし、また「北大で学んだこと」を土台として、そこに「海外の知見」を積み上げていくことが大切だと語りました。
英国での史料調査のほか、リヴァプール大学MA国際奴隷制研究コースに研究留学経験のある田村さん(専門研究員)は、留学経験が、歴史研究をする自分にとってよりよい成果を生み出す原動力となっていると語りました。ただ、これは歴史研究に限らずどの分野にもいえるだろうし、また「北大で学んだこと」を土台として、そこに「海外の知見」を積み上げていくことが大切だと語りました。
ドイツ・ヴッパータール大学哲学科で学位を取得した田口先生(倫理学講座)は、留学先での議論の際に、まず基礎的なことばの定義から問われ、自分の学問理解が試される経験をしたことに大きな意味があったそうです。この時期に培った海外研究者とのネットワークが、現在の研究の発展に活かされているとも語ってくれました。若手研究者には、語学の大切さと、そのトレーニング方法についてアドバイスがありました。
ドイツ・ヴッパータール大学哲学科で学位を取得した田口先生(倫理学講座)は、留学先での議論の際に、まず基礎的なことばの定義から問われ、自分の学問理解が試される経験をしたことに大きな意味があったそうです。この時期に培った海外研究者とのネットワークが、現在の研究の発展に活かされているとも語ってくれました。若手研究者には、語学の大切さと、そのトレーニング方法についてアドバイスがありました。
 ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で学位取得後、ドイツ・デュースブルク・エッセン大学で教員経験もある今井先生(社会システム科学講座)は、日本で当たり前だと思っている事象が実は海外か見れば重要なテーマとなり得るという視点を、海外経験を通じて持つことが出来ると語ってくれました。そういった視点の多様さや議論のフィールドの多様さを確保するためにも海外にネットワークを持っておいたほうがよいと言われます。文学研究科では先生のネットワークを活用して、昨年から海外の大学との交流協定が大幅に増加しました。海外デビューを目指す人たちは、協定校への交換留学をぜひ利用してくださいとエールを送られました。
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で学位取得後、ドイツ・デュースブルク・エッセン大学で教員経験もある今井先生(社会システム科学講座)は、日本で当たり前だと思っている事象が実は海外から見れば重要なテーマとなり得るという視点を、海外経験を通じて持つことが出来ると語ってくれました。そういった視点の多様さや議論のフィールドの多様さを確保するためにも海外にネットワークを持っておいたほうがよいと言われます。文学研究科では先生のネットワークを活用して、昨年から海外の大学との交流協定が大幅に増加しました。海外デビューを目指す人たちは、協定校への交換留学をぜひ利用してくださいとエールを送られました。

当日のアンケートに寄せられた質問への回答
また、今回セミナーに参加できなかった方で、当日の資料・動画をご覧になりたい方は、研究推進室(研究棟203室)にて閲覧可能です。