11回北大人文学カフェ「北の大地を掘るみる聞く」開催されました

7月20日(土)、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第11回北大人文学カフェが開催されました。今回は、「北の大地を掘る・みる・聞く -最新考古学事情-」と題して、話し手の高瀬克範さん(文学研究科、北方文化論講座)が、考古学における発掘手法や千島アイヌに関する最新の研究成果をテーマに、会場の皆さんと語り合いました。

スライドをもとに熱心に語る高瀬さん

当日は、暑い中にもかかわらず約100名の方にご来場いただきました。お越しいただだいた参加者の皆さまに感謝いたします。

第1部は、話し手のトークを中心に進行しました。はじめに考古学という学問の解説があり、次いで考古学が実際にどのように発掘作業や出土品の分析を行っているのかについて、道具や作業現場の写真などを示しながら、お話頂きました。最後に高瀬さんが研究対象とされている千島アイヌに関する研究のお話があり、出土品からわかる千島アイヌの実像について興味深いお話がありました。

出土品の「実測図」について解説する高瀬さん。 ファシリテータの守川さんとの掛け合いも息ぴったりです。

トークの後の休憩時間には、高瀬さんにお持ちいただき展示した出土品のレプリカや発掘現場の写真などを、多くの参加者の方が見入っていました。

第2部は、会場の皆さんから寄せられた質問に対して、高瀬さんが回答していく対話コーナーでした。会場からの質問は、あらかじめ配付された質問カードに書いていただきました。これをテーマごとに紹介し、高瀬さんが回答していきました。

たくさんの質問カードが寄せられました
質問カードを分類する北方文化論講座の学生さん
質問に回答する高瀬さん

この人文学カフェのようすは近日中に北海道大学のオープンコースウェアにて公開される予定です。