若手研究者支援セミナー「学振特別研究員(DC・PD)申請書の書き方相談会」開催されました

2月7日(木)に、文学研究科・研究推進委員会主催の若手研究者支援セミナー「学術振興会特別研究員(DC・PD)申請書の書き方相談会」が開催されました。この相談会は、5月の申請に向けた実践的な申請書の書き方をテーマとして一昨年度から始まった試みです。今年度も、第1部での教員による話題提供の後、第2部として申請書の書き方について参加者が相談員に直接質問する相談会が行われました。

まず、第1部では河原純一郎先生(心理システム科学講座)から、話題提供がありました。資料として「申請する際に気をつけるべきチェックリスト33項目」が配布され、項目順により詳しい説明を分かりやすい画像で説明しました。(このチェックリストを希望される方には研究推進室で配布します。)河原先生は、申請者が自分が申請する学振特別研究員の募集について基本的な「締切日」「提出先」「指導教員への提出物と提出期限の確認」が重要であることを話しました。さらに採択分野ごとの採択率や採択人数を示しながら過去の採用者および審査者の傾向を調べることや学内で利用できる支援について調べること、そして時間に余裕をもって進めることが重要だと話しました。また、河原先生は実際に過去に採択された申請書の「修正前」「修正後」を表示しながら具体的にどういった理由でどのように修正したのかを分かりやすく説明したうえで、申請者側だけではなく限られた時間で多くの申請書を審査する立場にある審査する側についても解説しました。

河原純一郎先生(心理システム科学講座)による話題提供

第2部は、いろいろな専攻に所属する審査員経験や申請書の指導経験が豊富な先生方と現役の学振特別研究員が、参加者たちの質問や相談に個別に対応する相談会となりました。参加者たちは日ごろ聞くことのできない申請書についての疑問や書き方のコツについて、自身が申請する分野の教員や現役生に直接相談する機会を得ることができました。

相談会の様子

今回も現役・元学振特別研究員DC・PD・RPDおよび外国人特別研究員の方々のご協力により、採択された申請書を自由に閲覧できる閲覧コーナーが相談会会場に設置されました。相談までの待ち時間等を使って、たくさんの参加者が熱心に閲覧しました。ご協力くださいました方々に、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

閲覧コーナーでこれまでに採択された申請書を閲覧する参加者

今回の相談会には、修士課程・博士後期課程の大学院生のほかポスドクや学部4年生の方16名が参加しました。昨年度よりも少ない参加人数でしたが、その分、相談員とゆっくり時間をとることができ、アンケートでも「相談の機会があまりなかったので、直接お話しできて大変助かりました。」という声が寄せられました。
4月17日(水)には、例年通り「申請書の書き方セミナー」を開催する予定です。詳細は、決まり次第、WEBサイトでご案内いたします。多数のご参加をお待ちしております。
今回セミナーに参加できなかった方で、採択された申請書をご覧になりたい方は、研究推進室(文学研究科・研究棟203室)にて閲覧可能です(文学研究科の若手研究者に限ります)。メールで閲覧希望日時をご連絡ください。

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