13回北大人文学カフェ「『机の上のペン』『ペン下の机』」開催されました

2月22日(土)、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第13回北大人文学カフェが開催されました。今回は「『机の上のペン』と『ペンの下の机』 言葉のしくみを科学する認知言語学」と題して、話し手の高橋英光さん(文学研究科、西洋言語学講座)が、認知言語学という切り口から読みとく言葉のしくみについて、会場の皆さんと語り合いました。

当日は、寒い中にもかかわらずおよそ100名の方にご来場いただきました。お越しいただいた皆さまに感謝いたします。

第1部は、話し手のトークを中心に進行しました。はじめに「机の上のペン」と「ペンの下の机」という表現を例に「上下の認知」についての解説がありました。次に、ヒトは上下の概念を使ってプラスの価値やマイナスの価値を表現することが多い、その理由はヒトの身体経験・身体構造にあるという「上下のメタファーと認知」についてお話がありました。最後に身体部位を使った慣用句を日英比較しながら、言葉・認知・身体のつながりについて解説がありました。言葉は人の身体(身体構造と身体経験)と密接につながっているという認知言語学の概念を、豊富な実例をあげながらわかりやすく話していただきました。

「スライドにある星と線の関係をどう表現しますか?」 会場の皆さんに聞いてみました

第2部は、会場の皆さんから寄せられた質問に対して、高橋先生が回答していく対話コーナーでした。会場からの質問は、あらかじめ配付された質問カードに書いていただきました。これをテーマごとに紹介し、高橋先生が回答していきました。

寄せられた質問に目を通す高橋先生。質問カードを分類するのは、高橋先生ご指導の大学院生さん
質問に回答する高橋先生

この人文学カフェのようすは近日中に北海道大学のオープンコースウェアにて公開される予定です。