人を人たらしめる言語文学の魅力に没入

言語・文学コース3年生 葛本 蒼太朗さん

日本では東欧の国々に関する知識が乏しく、特に旧ソ連諸国には、好意的なイメージを抱いている人は少数派のように思われます。私はスラブ諸語や各国の文化・歴史をしっかりと学び、このような日本の現状を変えることに少しでも役立つ存在になりたいと考えています。言語や文学というものは、人間を人間たらしめる最も重要な要素の一つと言えるでしょう。言語・文学コースではこの大きな枠組みの中から、自分の関心が赴くままに自由に研究をすることができます。

ロシア語などの外国語の授業では先生から丁寧な指導を受けられますし、能動的に授業に参加できるため、語学力の飛躍的な向上につながります。私の専門はスラブ諸語の比較研究です。例えば、ブルガリア語でнаправоは「まっすぐに」という意味ですが、同じ単語でもロシア語では「右へ」という意味になります。近いようで遠いスラブ諸語からそれぞれの親縁性を発見することに、スラブ語学研究ならではの醍醐味を実感しています。

(2021年5月、3年時に取材)