第14回 北大人文学カフェ

南の島から世界を描く
フィールドワーク的思考のススメ

太平洋の中に、ソロモン諸島という小さな島国があります。熱帯林豊かなこの島国は、多くの人々が自給自足に近い生活を送っている国であると同時に、民族紛争も経験し、また、グローバル化の波にもまれている国でもあります。南の島は、世界の縮図でもあり、私たちの鏡でもあるのです。

人と自然の関係はどうあるべきなのか。人びとは何に困り、何に喜んでいるのか。そうしたことは、現地に足を運び、話を聞いたり、観察したりすることでわかってきます。こうした研究の方法をフィールドワークと言いますが、この方法のおもしろさや難しさについては、案外よく知られていません。現地に行きさえすれば何かが見えてくるというわけではありません。そもそも現場で何かが見えてくるとはどういうことなのか。その「発見」のおもしろさをお伝えしたいと思います。


イベント開催日
2014年08月06日
会場
札幌駅地下北空間 北3条交差点広場
話し手
宮内 泰介(みやうち たいすけ)
北海道大学大学院文学研究院科 地域システム科学講座 教授

プロフィール

※プロフィールは人文学カフェ開催当時のものです。

北大オープンコースウェアにて視聴

関連著書

開発と生活戦略の民族誌
ソロモン諸島アノケロ村の自然・移住・紛争
宮内 泰介(著) 新曜社
出版年月日 2011年3月30日
ISBN 9784788512245

書香の森 出版社のページ

 

なぜ環境保全はうまくいかないのか
現場から考える「順応的ガバナンス」の可能性
宮内 泰介(著) 新曜社
出版年月日 2013年3月10日
ISBN 9784787713018

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