【海外ラーニングサテライト】タイナレースワン大学で協働教育プログラム実施されました

11月3日〜5日の3日間、タイ・ピッサヌロークにおいて、ナレースワン大学人文学部と本学文学部との協働教育プログラムが実施されました。このプログラムは、海外ラーニングサテライト事業として、ナレースワン大学の学生と文学部の学生が共修するものです。

「現代都市問題の課題解決に向けた人文社会学国際教育プログラム」と題したとしたこの授業は、東南アジアの社会変動をテーマに学修します。ナレースワン大学からは26名、本学からはプログラムの責任教員の櫻井教授(社会システム科学講座)の引率のもと、文学部生13名と大学院生4名の計17名が参加しました。ナレースワン大学側の受入れ教員は、シリヌット・クーチャルーンパイブーン講師とソーパー・松成助教授で、クーチャルーンパイブーン先生は、本学文学研究科の修了生です。1日目は櫻井先生による特別講義と北大生による発表と議論、サッパイワン高校訪問、2日目はスコータイ遺跡、ワットヤイ見学、3日目はナレースワン大学周辺見学という3日間の集中プログラムでした。

ナレースワン大学人文学部

1日目は「アイヌ民族の現在」と題した櫻井先生による特別講義から始まりました。この講義には、ナレースワン大学人文学部東洋言語学科長、日本語科長のほか、日本語科の学生全員が聴講しました。

特別講義の後は、北大生によるグループ発表の時間です。ウェルビーイングをテーマにグループ別の発表を行いました。学生達は「社会学演習」の時間を使って、事前に日本で調査とプレゼンの準備をしてきました。発表の後、ナレースワン大学教員からそれぞれの発表にコメントがあり、また、ナレースワン大学学生もディスカッションに参加しました。

上の写真のグループは、現代若者の恋愛感はウェルビーイングとどのように繋がっているのか、そして、日本と中国はどのような相違点があるのか、について発表しました。

昼食の後、サッパイワン高校に移動しました。ナレースワン大学は山地民への支援、中等教育支援を実施しています。今回、支援の現場を視察し、サッパイワン高校とナレースワン大学の教員から説明を受けました。

サッパイワン高校での解説授業
サッパイワン高校、ナレースワン大学、北海道大学関係者との記念写真

夕食はナレースワン大学の学生さんの案内で、大学近くの屋台で一緒にバーベキューをして交流を深めました。

2日目はバスで移動し、スコータイ遺跡を見学しました。今回のフィールドトリップの主な目的は、観光学、観光資源開発、観光産業の実態を視察することにあります。ナレースワン大学で観光学を受講する学生および教員による解説を聞きながら見学しました。ナレースワン大学の学生達は、学修の一環として、今回のフィールドトリップ全体の企画と運営、現地ガイド、を担当しました。

遺跡見学の後、ピッサヌロークに戻り、ワットヤイ寺院の見学をしました。

3日目は、ナレースワン大学周辺を見学しました。ナレースワン大学の学生の案内で、博物館や市内見学をしました。3日間の活動で、学生達の交流も深まり、ピッサヌロークからバンコクに向かう空港までナレースワン大学学生が見送りに来てくれました。

翌日のバンコクでは、ラジャパーク大学のジュタティプ・スチャリクル先生(文学研究科修了生)の案内で、バンコク市内の文化視察をしました。スチャリクル先生の解説を聞きながら、タイ王宮、エメラルド寺院、バンコク国立博物館、シリラート病院資料館、中国人街、ワット・アルン寺院を見学し、タイの観光産業の実態を学びました。

タイ王宮でバンコクの大学生さんたちとの集合写真
ワット・アルン寺院

帰国後は、「社会学演習」の時間を用いて、この研修旅行のまとめを行い、報告書を作成予定です。