【海外ラーニングサテライト】香港中文大学で協働教育プログラム実施されました

11月4日〜6日の3日間、香港中文大学において、香港中文大人文学部日本研究学科と本学文学部との協働教育プログラムが実施されました。このプログラムは、海外ラーニングサテライト事業として、香港中文大学の学生と文学部の学生が相互の大学で共修するもので、昨年度は本学で、今年度は香港中文大で実施されました。

「東アジアの社会変動」をテーマとしたこの授業は、香港中文大からは8名、本学からは文学部2、3年生11名が参加しました。1日目は両大学の講師による講義、2日目は学生たちがグループ別にワークショップを行った後プレゼンテーション、3日目はフィールド実習からなる3日間のプログラムでした。

1日目の講義は、香港中文大の責任教員であるLynne Nakano教授のオープニング・レクチャーの後、Ching-Yuen Cheung講師、Wyman Tang 講師、Shea Ingram 教授による講義、引き続き、本学からは、櫻井義秀教授、今井順准教授による講義がありました。講義テーマは、香港の雨傘運動、アジアのスポーツのグローバル化、中国仏教の再発見、近現代日本における宗教の変遷、日本におけるワークライフバランス問題で、さまざまな視点から東アジアの社会変動について学びました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Nakano教授のオープニング・レクチャー
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Ching-Yuen Cheung講師:香港の雨傘運動に関する講義
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Wyman Tang 講師:アジアのスポーツのグローバル化に関する講義
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Shea Ingram教授:中国仏教の再発見に関する講義
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
櫻井教授:近現代日本における宗教の変遷に関する講義
今井准教授は、日本におけるワークライフバランス問題について講義しました。

2日目は、学生たちがグループワークを行いました。香港または日本の社会変動に関する調査およびディスカッションを行い、グループごとにプレゼンテーションを行いました。北大生は、香港渡航前から櫻井教授のゼミの時間を使って、テーマの設定や資料収集、資料の英語化など準備を進めてきました。この日は、午前中に発表スライドの最終調整や、発表練習を行った上で、午後のプレゼンテーションに臨みました。それぞれの発表に対して、教員からのコメントがあったほか、北大生の発表に対しては香港中文大生からの質問が、またその逆もあり、学生同士の活発な意見交換が行われました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
日本女性の結婚後の働き方について発表する北大生
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
香港中文大生からの質問
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
香港中文大生の発表に対して質問する北大生

香港中文大生と北大生の交流は、授業以外の時間も行われました。初日の夕食ですっかりうちとけた学生たちは、この日も一緒に夕食をとった後、ヴィクトリアピークの夜景観光に案内してもらい交流を深めました。

CUHK_LS_9
2日目の夕食
CUHK_LS_10
ヴィクトリアピークの夜景観光

3日目は、香港の伝統的な村落の上水圍および香港島、香港歴史博物館へフィールドトリップ実習を行いました。上水圍は壁で囲われた農村集落(圍村)であり、新界の村の廖氏一族の村廟である廖明徳堂の見学を行いました。昼食は、村長さんによる村の歴史の解説を受けた後、祝祭用の郷土料理盤菜の試食体験を行いました。

CUHK_LS_11
村廟の前で
CUHK_LS_12
村長さんによる歴史解説
CUHK_LS_13
盤菜料理の試食体験

歴史博物館では、香港の歴史について学び、1日目、2日目の学修とともに歴史を踏まえた都市化について総括しました。今回の学びを定着させるために帰国後も事後学習を継続しています。

CUHK_LS_14
香港歴史博物館前で、香港中文大より修了証をいただきました