〈Hokkaido Summer Institute 2025〉「社会変動論:ジェンダー研究 2025」開催されました

2025年8月6日〜8日の3日間、Hokkaidoサマー・インスティテュート2025において、文学部開講科目「社会変動論:ジェンダー研究 2025/Social Change: Gender Studies 2025」が開講されました。

(中野先生)

本科目はHSI2023に開講した「社会変動論:ジェンダー研究」と同じく、香港中文大学日本研究学科の中野先生を講師としてお迎えし、履修者が座学とグループワークを通してジェンダーについて学びます。

HSI2023に引き続き、今年も他部局や海外からバックグラウンドが異なる多くの学生が参加しました。学部の専攻だけではなく、台湾や韓国、カンボジア、フィンランド、中国、アメリカなど文化的・歴史的背景や男女格差の現状が多様な学生は、座学で学ぶ内容に加えてグループワークを通してお互いのさまざまな相違について知る貴重な機会になったようです。

(40名を超える北大生と学外生が受講)

1日目は最初に、中野先生からジェンダー学とは何か?という基礎的な講義を受けたあと、学生1人1人がその日常生活や所属する社会におけるさまざまな場面を振り返り、「現在、問題になっていることは何か?」、「どんな課題があるのか?」という問いに自身の考えを述べていきます。続いて、そういった問題や課題、疑問に対して「どんな解決策が考えられるのか?」、「どういった要因があるのか?」など、ジェンダーについて改めて考えたり、ジェンダーに関する固定観念について疑問を持ったり批判的に考察していきます。そういった座学とグループワークを通して、まずは基礎的な研究手法を学びます。

中野先生からの問いかけに積極的に発言する履修生

3日間の講義を経て、最終日の午後にはグループ発表が行われました。9グループに分かれた履修生は、2日目の午後からは提示されたジェンダーに関するいろいろな課題の中から1つテーマを選び、限られた時間の中で調査、発表内容をppt資料にまとめました。

中野先生からの説明を聞きながら調査・まとめを行う履修生

発表では、学生個人の体験からテレビや新聞、ウェブニュースなどのマスメディアから提供される情報の受け取り方の相違やSNSを通して様々な意見に接する中で受ける影響についての国際比較、個人の経験を振り返る内容など盛りだくさんでした。たくさんのスライド、他のグループからの質疑応答で制限時間内に終わらないグループも多く終了時間が延長される一幕もありました。また、中野先生や他のグループとの質疑応答を通して、発表した内容についての新たな気付きや視点を得たり、質問に答えつつ更に深く考察していく場面もありました。

グループ発表
最後は全員で集合写真