オンライン授業実施に関する文学院文学部の対応について(424日)

文学院・文学研究科の学生、文学部生のみなさんへ

2020.4.24

今般の状況では、いろいろと不便な生活を送られていることと思います。大学でも通常の活動が厳しく制限される中、すでにお知らせしましたように文学院・文学部では5月11日に開始される授業をオンラインで実施することとしております。
これに関連して、みなさんに以下のことをお知らせいたします。

まず授業についてですが、オンライン授業には、

  1. 教員が授業をリアルタイムで配信する「同時配信授業」
  2. 学生が好きな時に受講できる「オンデマンド授業」

の2種類があります(参照:北大「オンライン授業とは?」 )。

オンデマンド授業では、ELMS授業支援システム(Moodle)上の指示に従って資料を読んでレスポンスするなどの授業が行われ、あまり通信量がかさみませんが(オンデマンドで動画を見る場合もあり、その場合はある程度かさみます)、同時配信授業はある程度通信量を使います。私たち教員側も、なるべく通信量がかさまないような授業の工夫をしますが、しかし、授業によってはある程度の通信量が必要なものも出てきます。 どのくらいの通信量になるかはなかなか推測しづらいのですが、月10~30GBくらいの消費になる可能性もあります(履修する授業の内容やコマ数に大きく左右されます。もっと少なく済むかもしれませんし、もっと多くなる可能性もゼロではありません)。 自分が履修する授業のやり方を確認しながら、通信量に問題がないように各自準備をお願いします。
現在問題がありそうな方は、たとえば、スマホの契約ギガ数を一時的に増やして、テザリングするのも手です(通信各社が学生用に無料でギガ増量を提供していますので、それの利用も検討してみてください)。通信量制限付きのWiFiルータを使っている人なら、その通信量制限を増やす契約に一時的に替えるなどの手立てがあるでしょう。また、もし全く通信環境(WiFi)が準備できていないという方は、ポケットWiFiルータ+格安SIMなどの手も考えられます。
PCが無くても多くの場合は、スマホや格安タブレットのみで対応できますし、視聴+簡単な文章作成に限って言えばタブレット+キーボードでも可能です。(この点については授業の詳細をご確認下さい。)
さらにこれらの準備に困難を感じられる方は、研究室の教員及び授業担当教員に遠慮なくご相談ください。教員も可能な範囲で授業を工夫し,できうる限りのサポートをしたいと考えています。
(参考)「北大・オンライン授業学生向け受講ガイド

ご承知のように、現在北大は新型コロナウイルス感染防止のための対応レベル3にあると判断しており、基本的に学生・教職員が構内立ち入りをしないように大学本部から要請が出ています。このような状況では、自宅で授業受講・学習を行うことになるため、生活のリズムを崩しがちです。オンデマンド授業を受講する場合も、自分できちんと受講の時間割等の計画を立て、規則正しい生活を送るように努めてください。
「3密」には十分注意しながら、適宜散歩などで新鮮な空気を吸って体を動かすことも心掛けてください。
また、学生のみなさんと日常的に接する機会が激減することから、みなさんがどのように過ごしているかを教員が把握するのが難しくなります。みなさんにはぜひとも指導教員・担任教員に定期的にメール等でコンタクトを取っていただくようお願いいたします。

さらに、このような状況では、今まで経験しないようなストレスを感じ、悩んだりすることもあるかと思います。このような場合には、まずは指導教員・担任教員にメールで連絡してください。われわれ教員は普段以上にみなさんに寄り添っていきたいと考えています。
なお、文学部・文学院学生相談室は4月28日~5月8日は閉室しますが、5月12日(火)からは再開する予定です。【メールでの予約は、通常通り平日の月曜日から金曜日まで対応しています。】このような時だからこそ相談したいことも出てくるかと思いますので、相談を希望する場合にはメールで予約を取った上で、カウンセラーの先生から直接アドバイスを受けてください。

最後になりますが、学生のみなさんにはいろいろとご不便・ご負担をおかけすることを心苦しく思っています。みなさんが授業をきちんと履修できるよう、われわれ教員は最大限の努力を惜しみません。ご一緒にこの難局を乗り越え、再び活気あふれる文学院・文学部を取り戻すことができるよう前に進んでまいりましょう。

文学院長・文学部長
藤田 健