〈Hokkaido Summer Institute 2019〉「文化心理学および社会心理学ジャーナル投稿のための英語論文執筆ワークショップ2019」開催されました/Academic Paper-Writing Workshop for Cultural and Social Psychological Journals 2019 was held

7月8日〜10日の3日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2019 / 北海道サマーインスティテュート2019 開講科目のひとつ、Academic Paper-Writing Workshop for Cultural and Social Psychological Journals 2019(文化心理学および社会心理学ジャーナル投稿のための論文執筆ワークショップ2019)が開催されました。

授業を担当するのは、カナダ・アルバータ大学の増田 貴彦先生と米国・ウィスコンシン大学グリーンベイ校の先崎 沙和先生、プログラム・コーディネーターの結城 雅樹先生(文学研究院行動科学研究室)です。アルバータ大学で増田先生の指導を受けている学生2名が、ティーチングアシスタントとして参加しました。

増田先生(一番奥)は、北米文化圏の読者にとってわかりやすい論理構成について指導を行い、結城先生(左)は日本人が間違えやすいポイントを中心に指導します。

授業では、あらかじめ博士後期課程の受講生から提出された文化心理学の英語論文草稿について、増田先生をはじめ、先崎先生、アルバータ大の学生が添削を行いコメントしました。その添削内容を題材にして、日本人が英語を書く際に、間違えやすいポイント、また北米文化圏の読者にとってわかりやすい論理構成について、ワークショップ形式で授業が行われました。

添削された内容は、大型モニタに映し出され、受講者全員で内容を確認できます。添削内容に関する活発な議論が交わされます。

議論が進むうちに、英語論文の書き方のスキル、表現方法だけではなく、研究目的や計画の進め方、結果の解釈など、論文で取り上げている研究内容に関しても議論は進み、よい学術論文を書くためには、しっかりとした計画に基づいた研究遂行が大切であることを再認識する機会となりました。

論文の英語表現だけでなく、研究結果の解釈についても議論は進んでいきます。

受講者からは、「プレゼンテーション技術のレクチャーに大変満足」「論文全体にすごく丁寧にコメントいただけて感謝」「論文だけでなく研究全体にかかわるコメントがありがたかった」「カナダとアメリカのゼミスタイルを体験でき、今後ディスカッション・スキルを向上させたい」「研究へのモーティベーションが上がった」といった感想が寄せられました。