16回北大人文学カフェ「『雨ニモマケズ』を誤読する」開催されました

7月4日(土)、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第16回北大人文学カフェが開催されました。今回は「『雨ニモマケズ』を誤読する」と題して、話し手の押野 武志さん(文学研究科、映像・表現文化論講座)が、宮沢 賢治の「雨ニモマケズ」について、会場の皆さんと語り合いました。当日は、「曇り模様の天候にもまけず」およそ90名の方にご来場いただきました。お越しいただいた皆さまに感謝いたします。

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第1部は、「雨ニモマケズ」についてその解釈やパロディ、二次創作について、話し手のトークを中心に進行しました。有名な「雨ニモマケズ」はこれまで、どのように読まれ、大衆文化に浸透し受容されてきたのか、また現在も、パロディや歌詞などの二次創作としてどのように広がっているのかを、豊富な例を用いてわかりやすく解説していただきました。

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お題目のように唱えられる「雨ニモマケズ」ですが、よく読むとわからないことが多いですね、と押野先生

第2部は、会場の皆さんから寄せられた質問に対して、押野先生が回答していく対話コーナーでした。会場からの質問は、あらかじめ配付された質問カードに書いていただきました。これをテーマごとに紹介し、押野先生が順に回答していきました。

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押野先生ご指導の大学院生さんが会場から寄せられた質問カードをテーマごとに分類します
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分類された質問に、順に目を通していく押野先生

今回、押野先生の聞き手を務めたのは、齊田 春菜さん(映像・表現文化論専修、博士後期課程在籍)。押野先生からの問いかけに対し、文学研究の若手研究者としての視点から意見を述べる場面もありました。

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会場からいただいた質問を齊田さんが読み上げ、押野先生が回答していきました