第3回 北大人文学カフェ

渡る使節はニセばかり
知られざる史実 中世 遣朝鮮使は偽者だった!

時は中世室町時代、日本からは多くの外交使節が朝鮮を訪問していました。彼らを遣わしたのは、時の権力者足利将軍家や西国の有力大名たち。使節たちは「日本国王使」、「王城大臣使」と呼ばれ、朝鮮との外交・通商にあたっていました。ところが彼らの多くは、本当は足利将軍家の使節でも有力大名の使節でもなかったのです。日朝間を股にかけ華々しく外交や通商を担った謎の使節団、彼らの正体はいったい何者だったのでしょうか? 今回の話し手、橋本雄さんは中世日朝外交史研究者として、朝鮮に遣わされた使節の真偽問題を正面から検討し、中世対朝鮮外交の真相を明らかにしました。はるか中世の昔、玄界灘をかけ巡った遣朝鮮使節たちのミステリアスな歴史的伝奇物語。今回の人文学カフェは、橋本さんとともにこの遣朝鮮使節団をめぐる知られざる史実に迫ります。初秋の夕暮れ、あなたもこの歴史ミステリーの謎解きに参加してみませんか?


イベント開催日
2010年09月22日
会場
紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
話し手
橋本 雄(はしもと ゆう)
北海道大学大学院文学研究院科 日本史学講座 准教授

プロフィール

※プロフィールは人文学カフェ開催当時のものです。

北大オープンコースウェアにて視聴

関連著書

中世日本の国際関係
東アジア通交圏と偽使問題
橋本 雄(著) 吉川弘文館
出版年月日 2005年6月1日
ISBN 9784642028417

書香の森 出版社のページ

偽りの外交使節
室町時代の日朝関係 
橋本 雄(著) 吉川弘文館
出版年月日 2012年9月1日
ISBN 9784642057516

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