第2回 北大人文学カフェ

村上春樹『1Q84』を読む
物語をかきかえる

現代日本を代表する作家は誰かと尋ねれば、多くの人が「村上春樹」の名前をあげることでしょう。デビュー作の『風の歌を聴け』以来、村上春樹の作品は日本のみならず、海外においても多くの人びとの心を魅了し続けてきました。その村上春樹が昨年発表した『1Q84』もまたベストセラーとなり、村上文学の魅力はますますその輝きを増していると言えるでしょう。しかし彼の小説の中には暴力や性に関する強烈な描写が含まれており、他の作家の作品とは一線を隠す禍々しさに満ちていることも事実です。それにもかかわらず村上文学が人を惹きつけてやまないのはなぜでしょうか?今回お話いただく中村さんは、『1Q84』の魅力の源泉はそういった描写の背後にある「物語の力」にあると言います。われわれを魅了し続けてやまない村上文学の魅力の源泉、「物語の力」とはどのようなものなのでしょうか?皆さんも中村さんとともに村上文学の隠れた魅力を探究してみませんか?


イベント開催日
2010年05月15日
会場
紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
話し手
中村 三春(なかむら みはる)
北海道大学大学院文学研究院科 映像・表現文化論講座 教授

プロフィール

※プロフィールは人文学カフェ開催当時のものです。

北大オープンコースウェアにて視聴