「プラス1ピースの読書会」とは
同じ本でも人によって、その読み取り方はちがいます。
時間をおいてもう一度読むと、新たな発見があることも。
人により、時によって受け取るものが異なるのが読書の魅力のひとつです。
この秋、北大文学研究科からみなさんに読書のおくりものをお届けします。
文学研究科の研究者が自著を1冊選び、その内容紹介をするとともに、執筆に関するエピソード、研究上の位置づけ、刊行後の反響、自身の読書にまつわるあれこれなど、書評やインターネット上では読めないちょっと美味しいおはなしをいたします。
あなたの読書体験に、ほかでは得られない一片のいろどりを添える、そんな「プラス1ピースの読書会」を、お昼どきの書香の森にて開催します。
参加者のみなさんとのコミュニケーションを通して、ともに発想を刺激し合い、研究者自身も新たな研究アイデアを得ることを期待しています。
話題を提供する研究者と取り上げる図書、「プラス1ピース」のキーワードは、事前に文学研究科ウェブサイトやポスターにてお知らせします。
既に読んでいる方は勿論、未読の方も気軽に参加いただける内容です。
「プラス1ピース」でみなさんの読書の世界を深めてください。
Vol. 1『換喩詩学』
日時:2014年10月27日(月)12:20〜12:50
場所:文学研究科「書香の森」(玄関ホール横)
著者・おはなし:阿部 嘉昭 准教授(映像・表現文化論講座)
今どきの詩はどう読めば?
「プラス1ピースの読書会」第1回目は、詩の本をとりあげます。
詩といっても、詩集ではありません。詩を分析した詩論集です。
「詩の解釈はむずかしい」「詩は役に立たない」「換喩って何?」
そういう方こそ、お話を聞きに来てください。
「詩はむずかしくない、感じればいい」「詩は役に立つ」と詩人であり詩論家でもある阿部先生は語ります。
現代の詩は、流れのある自由でやわらかな表現世界へと移り変わってきています。
『換喩詩学』は阿部先生が160冊もの詩集に向き合い、現代にふさわしい詩の原理を解説した大作です。
日本の詩の今、新しい変動を味わってください。
今回のプラス1ピースは?
「ツイッター」
詩とツイッター。
一見関係がないように思われる取り合わせですが?
当日明かされる、阿部先生のお話をお楽しみに!