【海外ラーニングサテライト】香港中文大学で秋の協働教育プログラム実施されました

11月17日〜18日の2日間、香港中文大学において、香港中文大人文学部日本研究学科と本学文学部との協働教育プログラムが実施されました。このプログラムは、海外ラーニングサテライト事業として、香港中文大学の学生と文学部の学生が相互の大学で共修するものです。今年の7月に本学で実施されたのに続き、今回は香港中文大学にて実施されました。

「現代社会の課題解決に向けた人文社会学国際教育プログラム」をテーマとしたこの授業は、香港中文大からは12名、本学からは文学部生5名と大学院生6名の計11名が参加しました。1日目は両大学の教員による講義とエクスカーション、2日目は講義と学生たちのグループ別プレゼンテーション、エクスカーションという2日間の集中プログラムでした。

1日目の講義は、香港中文大の責任教員であるLynne Nakano教授のオープニング・レクチャーの後、香港中文大学のChing-Yuen Cheung講師、Ho Chi Ming 教授による講義、本学からは、ホメリヒ・カローラ准教授による講義がありました。講義テーマは、香港の資本主義、香港人と日本人とのコミュニケーション、日本の若者の幸福感などをとりあげ、さまざまな視点から現代社会の課題解決について学び考えました。

オープニング・レクチャーでプログラム概要を説明する中野先生
Cheung先生の講義風景
Cheung先生は、本学のHokkaido Summer Instituteの講師も担当していただいています
ホメリヒ先生の授業風景

授業終了後は、エクスカーションとして、香港の歴史的建造物であるメイホーハウスを訪れ、ハウス内の博物館でShek Kip Meiエリアの公営住宅の歴史を学びました。更に香港最大級の道教寺院であるウォンタイシン寺を見学しました。夕食後は、旺角地区を歩き、都市化により経済発展したエリアと、小さな商店や屋台などの伝統的な特徴が残る街並みを見て回りました。

ウォンタイシン寺

香港の貧困エリア(旺角地区)にて、高層ビルの裏で広がる格差を確認しました

2日目の午前中は、Lynne Nakano教授の講義と、学生たちによるグループプレゼンテーションとディスカッションを行いました。事前学習としてそれぞれの在学大学で、「Values and the Material World in Asia」というテーマに関する調査およびディスカッションを行い、グループごとにプレゼンテーション準備をしてこの発表に臨みました。北大生は、香港渡航前から櫻井教授のゼミの時間を使って、テーマの設定や資料収集、スライドの作成、資料の英語化など準備を進めてきました。それぞれの発表に対して、教員からのコメントがあったほか、北大生の発表に対しては香港中文大生からの質問が、またその逆もあり、学生同士の活発な意見交換が行われました。

日本と中国の若者の消費行動について発表するグループ

午後からは、エクスカーションとして、セントラル地区のコーズウェイベイとビクトリアハーバーを歩き、大規模な都市開発のようすを香港中文大生の説明を聞きながら確認しました。夕食後は、ビクトリアピークに登り、夜景を楽しみました。