〈Hokkaidoサマーインスティテュート2017〉「パシフィックミュージックフェスティバル2017」開催レポート

7月18日から25日の8日間にわたり、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2017 / 北海道サマーインスティテュート2017 開講科目のひとつ、Pacific Music Festival 2017: Art, Politics, and Economy(パシフィック・ミュージック・フェスティバル2017:芸術、政治、経済)が開催されました。

このプログラムは、一昨年、昨年に引き続き、ハワイ大学マノア校から吉原 真里先生、東京大学から矢口 祐人先生というお二人のアメリカ文化研究のトップランナーをお招きして、文学研究科西洋文学講座の瀬名波 栄潤先生と協働しておこなわれた授業です。札幌を舞台に繰り広げられている国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)を軸に、芸術・政治・経済の文化研究について学びます。

この授業の大きな特徴は、アイヌ民族博物館やPMFという北海道の教育資源と連携して、教育を実施することにあります。北海道大学での座学講義に加え、白老のアイヌ民族博物館へのフィールドトリップおよび札幌コンサートホールKitaraでのコンサート鑑賞と教育セミナー参加、アカデミー生へのインタビュー、締めくくりには論文指導講義など、非常に盛りだくさんのプログラムでした。

授業のもう一つの大きな特徴は、第1期PMFアカデミー生であり、現在はPMF組織委員会で活躍中の芝木 謙子氏を講師にお迎えして授業を担当していただく一方で、吉原先生がPMF教育セミナーで首席指揮者の準・メルクル氏と対話を行い、PMFと北海道大学が相互に連携したプログラムになっていることです。