〈Hokkaido Summer Institute 2025〉「文化心理学の最前線2025」開催されました

8月4日〜8月6日の3日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2025/ 北海道サマーインスティテュート2025 開講科目のひとつ、Cognitive Science, Frontiers in Cultural Psychology 2025(認知科学:文化心理学の最前線2025)が開催されました。

このプログラムは、カナダ・アルバータ大学から増田貴彦先生をお招きして、文学研究院行動科学研究室の結城雅樹教授と協働しておこなう文化心理学の最前線が学べる集中講義で、今年で10回目の開講になります。

今年度の受講生は、北大生22名、他大学学生3名の計25名でした。受講生とTAのバックグラウンドは、中国、韓国、フィリピン、ブラジル、カザフスタンと幅広く、文化心理学を学ぶには格好の授業環境でした。それぞれの行動様式の違いの背景には、どのような文化の違いやこころのメカニズムがはたらいているのか、また、そうした違いを克服し、異文化共生とコミュニケーション技術を磨くには何が必要なのかを、数々の事例と学生同士の共同作業を交えて、最新の知見を学べる密度の濃い授業です。

増田貴彦先生。北海道大学で学部生時代を過ごし、現在は北海道大学パートナーとして本学のグローバル化にご協力いただいています。
ホスト教員の結城雅樹教授。さまざまな学生が参加する授業をオーガナイズしました。

授業を円滑に進めるために、アルバータ大学からMin Hye Kangさん、北大文学院から長谷川由弥オリバさんの2名の大学院生がティーチング・アシスタントとして参加し、学生のディスカッションなどグループワークをサポートしました。

Min Hye Kangさん(アルバータ大学博士課程)
長谷川由弥オリバさん(文学院修士課程)

授業では単元ごとにグループディスカッションが行われ、その結果を発表していきます。受講生同士、受講生とスタッフとの交流をとおして、次第にリラックスして発言できるようになり、ディスカッションも活発になっていきました。

グループで仮説を立ててそれを検証するための実験設計を考えて発表し、増田先生がそれに対してコメントをするといった実践的な取り組みも行われました。増田先生は、発表内容へのコメントだけでなく、効果的なプレゼン法についてもレクチャーしました。

最終日は、みんなで輪になって授業の感想や今後の取り組みについて意見交換しました。これまで経験したことのないアクティブな授業に受講生の満足度は高く、今後も引き続き学び続けていきたいという意欲的な感想が多く寄せられました。