7月3日〜7月7日の5日間、Hokkaido Summer Institute (HSI) 2023/ 北海道サマーインスティテュート2023 開講科目のひとつ、Cognitive Science, Frontiers in Cultural Psychology 2023(認知科学:文化心理学の最前線2023)が開催されました。
このプログラムは、カナダ・アルバータ大学から増田貴彦先生と米国・ウィスコンシン大学グリーンベイ校から先崎沙和先生をお招きして、文学研究院行動科学研究室の結城雅樹教授と協働しておこなう文化心理学の最前線が学べる集中講義で、今年で8回目の開講になります。
今年度の受講生は、北大生18名、他大学学生2名の計20名でした。受講生とTAのバックグラウンドは、日本、モンゴル、タイ、カナダ、英国、中国、米国と幅広く、文化心理学を学ぶには格好の授業環境でした。
北米諸国や中央アジア諸国などの人びとの行動様式が、日本人を含む東アジア諸国人々とどのように異なり、そうした違いの背景には、どのような文化の違いやこころのメカニズムがはたらいているのか、また、そうした違いを克服し、異文化共生とコミュニケーション技術を磨くには何が必要なのかを、数々の事例と学生同士の共同作業を交えて、最新の知見を学べる密度の濃い授業です。
授業では単元ごとにグループディスカッションが行われ、その結果を発表していきます。初日の自己紹介タイム、2日目のランチミーティングなど、受講生同士、受講生とスタッフとの交流をとおして、次第にリラックスして発言できるようになり、ディスカッションも活発になっていきました。
ディスカッションのファシリテーションを行うのは、アルバータ大学と北大のティーチング・アシスタントの大学院生。より身近な存在として、受講生の質問や疑問に対応していました。
5日間にわたる活発なディスカッションを通して、受講生同士の相互理解も深まり、プログラム終了後は、皆、充実した表情でした。