モスクワ国立大学附属アジアアフリカ諸国大学日本語学科ナタリアクルネタ助教授を文学研究院に招聘

文学研究院では,10月14日(月)~18日(金)にモスクワ国立大学附属アジア・アフリカ諸国大学(Institute of Asian and African Countries at Lomonosov Moscow State University)日本語学科助教授のナタリア・クルネタ(Nataliya Krneta)先生を招聘しました。

クルネタ先生のご専門は日本語の教育方法および言語学で,特に社会言語学や女ことばと男ことば,日本語の代名詞をテーマに研究されています。滞在中は北方研究教育センター長・白木沢教授の案内で学内外の施設の視察を行うとともに,山本文学研究院長を初め日本語教育や日本語学を専門とする教員・大学院生と研究交流を行いました。また,国際教育研究部現代日本学プログラムや日本語教育のユニット教員の授業見学や日本語教育と国際共修科目についての意見交換も行いました。

意見交換する山本研究院長・白木沢先生・クルネタ先生
山本研究院長よりクルネタ先生へ文学研究院記念品贈呈

滞在最終日の10月18日(金)にはエンレイソウ第1会議室において“日ロ両国における社会言語学研究の現在”と題した北方研究教育センター・言語科学講座共催セミナーを開催しました。早稲田大学に留学経験をもち,博士論文は「現代日本語における男性語・女性語」について書かれているクルネタ先生は「現代社会言語学におけるジェンダー表現の諸問題」について日本語で講演を行いました。セミナーは,同じく言語学・日本語学を専門とする加藤重広教授(言語科学研究室)の講演「日本語における性差の変化と役割語」と言語科学研究室博士後期課程大学院生の都賢娥さんの講演「日本語の対称詞における選択意図とジェンダー差」も行われました。セミナーには文学研究院や本学で日本語教育を専門としている教員や大学院生など15名が参加し,活発な意見交換が行われました。また,セミナー後は総合博物館内で懇親会を開催し,日本語学や言語学以外の話にも花を咲かせました。

日本語で講演されるクルネタ先生
講演後の記念撮影