事実を見定める歴史学の学びを保険業務に活用

プロフィール

平岡 華歩 さん(東京海上日動火災保険株式会社 勤務)
北海道札幌市出身。札幌北高等学校卒業後、北大文学部に入学。文学部では歴史学・人類学コースで日本史学講座*に進み、古代史ゼミにて学ぶ。2017年3月に卒業。2017年4月より東京海上日動火災保険株式会社に入社。現在、北海道損害サービス部にて損害サービスに携わっている。

*2019年4月の改組により、日本史学講座は、日本史学研究室となりました。

 

北大文学部を選んだ理由

地元である北海道に思い入れがあり、高校生の頃から、広大なキャンパスで大学生活を送ることのできる北海道大学への入学を目指すようになりました。また大学生活では思い切り好きなことを学ぼうと考え、小学生のころから興味のあった歴史学を学ぶことができる文学部に進学しました。

文学部ではどんな研究を

私が所属していた日本史学講座では、時代ごとにゼミが分かれており、小倉真紀子先生の古代史ゼミを選びました。

卒業論文は「平安時代の伊勢斎宮」をテーマに取り組みました。数々の史料をもとに斎宮の選定例や背景を検証し、これまでの通説が正しいと言えるのか、自分なりの結論を導き出すことができました。

北大文学部に行ってよかったですか

非常に良かったと思っています。4年間しっかりと研究にも真摯に向き合うことのできる環境であり、かつ部活、アルバイト、就職活動など充実した大学生活を送ることができました。

在学中、大変だったことは

研究・部活・アルバイト・就職活動等、本当に充実した時間を送ることができたのですが、それらを両立させることが一番大変だったと感じています。

卒業後→現在までの道のり

2017年3月に北海道大学文学部を卒業後、同年4月に東京海上日動火災保険株式会社に就職、現在は北海道損害サービス部旭川損害サービス課にて勤務しています。

形のない商品を扱うからこそ「人と人」の信頼関係に重きを置く金融業界に興味を抱き、きらきらと輝く先輩社員が多い当社に惹かれました。

現在のお仕事の内容

現在はお客様の自動車事故や、建物の火災・自然災害等の対応を行う損害サービス業務に携わっています。実際にお客様のもとへ保険をサービスとしてお届けする業務を行うことは、目に見えない保険が形になる瞬間であり、非常にやりがいを感じています。

大学で学んだことは今のお仕事に役に立っていますか

現在携わっている業務は、推測や憶測ではなく、正しく事実認定をし、法律や約款に基づいて適正に保険金をお支払いすることが重要です。日本史学講座でも、客観的な史料に基づいて歴史を捉えていくことの大切さを学びました。

大学時代に学んだ「なぜ」を大切にする姿勢や、誰かの意見や考えだけではなく気づきのアンテナを張ること根拠をもって自分なりに考えをもつことの重要性が、現在も社会人として「主体的に行動をする」基本指針の土台となっています。

今後の目標・夢

引き続きひとつひとつの仕事に想いを込めて取り組み、多くの達成感ややりがいを感じることが目標です。そして仕事のみならずプライベートも充実し、後輩にとってロールモデルとなるように、ワーク・ライフバランスも大切に、「きらきらと輝く社会人」になりたいと考えています。

後輩のみなさんへのメッセージ

大好きな学問に真摯に向き合い、たくさんの友人と一緒に充実した学部生活を送ることは、社会人になっても自分の大きな財産になります。何よりも楽しく、素敵な学生生活を送られることを心から応援しています。

(2020年9月取材)